美しいロシア絵本の世界を是非お手元でお楽しみください。
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2020年07月18日

こんにちは。
♪オンラインオープンルームありがとうございました。来週はお休みです。

「マーシャとくま」(ニコライ・カチェルギン)はロシアの昔話。友だちと野いちごを摘みに森に出かけたマーシャは、友だちとはぐれ迷子になり森にのくまの家にたどり着く。そしてくまに脅され捕らわれの身となるが、賢いマーシャは一計を案じる。ピロシキを作り村の自分の両親のもとへ届けて欲しいとくまへ頼むのだ。結果マーシャは自宅までくまに送らせ、くまは犬に追われて森へ逃げ帰るというお話だ。天晴れマーシャ。

ロシアでもとても親しまれているお話。もちろんたくさんの画家が挿絵を描いており、今も描き続けられているが、このカチェルギンの挿絵は中でも親しまれているようだ。

カチェルギン(1897年〜1974年)は初め木彫りの道に進むが、その後革命以降30年代ははソビエトの政治ポスターを中心に活躍、子どもの本の世界に登場するのは第二次世界大戦後。ロシアの民話だけではなく中国やインドなどのお話の挿絵も見事に表現。広くその名を知られるようになる。

プロパガンダポスターと優しい絵柄の民話の挿し絵と。ロシアのアーティストの軌跡とロシアの歴史は切り離して考えることはできない。(直)

2020年07月17日

明日午後2時〜5時はオンラインオープンルーム。予約個別対応。興味のある方はお気軽にどうぞ!

朝なのか昼なのか夕方なのかわからないような感じで終日どんよりしている。ベランダに花を植えたらちょっとは明るい眺めになって嬉しい。もっと早く植えればよかった。

「眠りの絵本」。アナスタシア・オルローバの詩に合わせてイリナ・ガブリロワが優しく幻想的な眠りの世界を表現している。2人とも現代ロシアの子どもの本の世界で活躍している作家だ。

皺をつけた紙をコラージュしたり、ページにより文字の配置を変えたり、さまざまな手法や切り口が不思議さがふんわりとした浮遊感を演出している。神秘性も。温もり感もあるけれど青色を中心にとした寒色使いによるひんやり感とのバランスで甘過ぎない。

それにしても1つのページに線画、水彩、貼り絵グラデーション…と様々な手法が混在している。どこまでがアナログなのかなどとじっと見つめてしまう。それで眠れなくなることはないけれど。(直)
2020年07月16日

カランダーシの部屋のベランダの花の植え替えをしようとして苗もあるのだけど中々できないでいる。ジャスミンが茂り過ぎてジャングル感も増している。 整理しなきゃ。梅雨が明ける前に何とか。

画像はラチョフの巧みな動物表現が魅力のクリィロフの寓話集。風刺がピリリ。中々の面構えの動物たちは人間が持つ愚かさや虚栄心などを容赦なくを炙り出してみせる。動物のリアルと人間味が一体となり強力な説得力を放つ。

表紙の雄鶏の風貌も印象深い。指のように表現された羽根で懐中眼鏡眼鏡を取り出して一体何を見ようとしているのだろうか。(直)

詳細・画像 https://karandashi.ocnk.net/product/378
2020年07月15日

この春から朝は必ずコーヒーを飲むようになった。昔からから大の紅茶党だったのだがなぜかそうなった。自分でも不思議。

ゲンナジー・スピーリンの「火の鳥」は「イワン王子と火の鳥と灰色狼」のお話の絵本。お姫様の生はエレーナ。もうひとつロシアに「火の鳥とはワシリーサ姫」というお話もある。

この絵本はまさに芸術的な絵本と呼ぶに相応しい挿絵で、ため息の出るような美しさだ。かなりクラシカルな表現のような印象を覚えるので昔の画家の作品と思ってしまうけれどスピーリンは1948年生まれ。ブリューゲルを研究しその表現に反映させたと聞けば納得できるかもしれない。世界の古典物語の挿画を多く手掛けており、2004年にはマドンナの作品の挿絵も描いており多数の名誉ある賞の受賞暦がある。

1980年代後半にロシアを出て、ドイツを経て現在はアメリカに住んでいる。

詳細・画像 https://karandashi.ocnk.net/product/212
2020年07月14日

三ヵ国語が出来る人から、今四か国目の言語の勉強をしていて夜眠る時間はあまりないという話を聞いた。若い方なので体力も気力も充分。もちろんあまり無理はよくないけれど、次の試験のために頑張る!という瞳は輝いていて眩しかった。いいな。前向きパワー!

「 何でそうなの?」はアラ・アフンドヴァのナンセンスな詩にミハイル・フェドロフがこれまた不思議な味わいで何が何だかの世界観を表現。細く繊細な線は柔らかく、色彩は明るいけれど落ち着いて抑制が効いており、テーマは強調されつつもインパクトではなく全体の雰囲気と調和でこちらを引き込む。


フェドロフは1941年モスクワ出身のアーティスト。元々ポスターを多く手がけており、後に聖書を始めとして世界のお話や詩の挿画など多数の作品を生み出しており、海外の出版社とも仕事をしている。個展はトレチャコフ美術館やロシア美術館などでも開催。各賞の受賞歴も華々しく勢力的な活躍を続けている。

詩はアラ・アフンドブァ。1939年モスクワで生まれているがそのルーツはアゼルバイジャンにある。肩書きは脚本家であり13本ほどの映画を手掛けている。(直)

詳細・画像

2020年07月13日

昨日は久しぶりにお天気がよく気温も高かった。マスクをして出かけるのにも慣れたけれど、かなりの早足でしばらく歩いていたらあれっ?という感じで胸苦しさを感じた。顔も真っ赤になっていたらしい。これから暑さに気をつけないとと思った次第。

「 扉絵本 ロシアの民謡と童謡」は扉を開けて開く絵本。扉を横に開くとロシアの民謡と童謡と書いてある赤い表紙の絵本が見える。その赤い表紙を今度は縦に開く形で読んでゆく。絵はタチヤナ・ニハティナ。

初めての絵本。いつでも期待の強さ弱さはあるにせよ胸の高鳴りを持ってその扉を開く。どんなお話なんだろう、どんな絵なんだろう。どんな世界が待っているんだろうと。

そう、絵本を開くということは閉じられていた世界を開くこと。この凝った作りの絵本をゆっくり開けながら、あらためてそんなことを思った。

大切に仕舞われている絵本の中身はロシアの昔ながらの素朴な民族的な世界。幼い頃に口伝えで繰り返し聞いて心の奥底に染み付いているような懐かしい言葉と風景。

鍵をかけて大切にするというこの絵本の作りからロシア人にとって本当に大事なものは何かを作り手は伝えようとしているのかな、そんな風にも思った。絵柄は親しみやすく民族的な紋様が散りばめられて美しい。

扉を開けてみよう!ロシアの心の故郷の世界に触れてみよう!(直)

詳細・画像 https://karandashi.ocnk.net/product/483
2020年07月11日

オンラインオープンルームありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。

ヒマワリの鉢のカマキリ。ちょっと屈んでその姿を見つけるのが日課になっている。緑の葉の上で大抵ただただじっとしているのだが、今週は食後と食事中の姿を見てしまった。

確かにしばらく見てるとヒラヒラと蝶々がヒマワリの花に飛んでくる。カマキリは保護色だしじっとしていたら気づかれない。なるそどあちこち動き回るよりこのヒマワリの鉢にずっといるのは正解なのだなぁと納得したことだった。

でも、今日はいなかった。一応葉の裏なども見てみたけれどいなかった。お出かけなのだろうか。

画像はマルシャークによる月ごとがテーマの詩集。カランダーシの資料のソビエト時代の絵本だ。ヒマワリが表紙。絵はエルラモーエヴァ。味わい深い四季の移ろいを表現した詩をクニーシカの会の中田さんが訳してくださっている。ご希望の方にはオンラインオープンルームでもご紹介したい。

ヒマワリはロシアの国花だ。(直)
2020年07月10日

明日の午後はオンラインオープンルーム。ご予約いただいた方に個別対応しています。お気軽にどうぞ。14時〜17時まで。

「ロシア民族絵画」にはたくさんの民族的模様が掲載されていてとても華やか。そしてその伝統的な模様をどう描くのか、という図説もたくさん載っていて順を追って絵筆を走らせれば何だか花だって鳥だって描けそうな気持ちにちょっとなる。

ロシアの民族的な模様について、こうやって描いてゆけば描けるよ…という図説やあるいはワークブックみたいなものをわりと見かける。そうそうカランダーシの部屋にはグジェリの模様の描き方のポスターをパネルにしたものもある。

そうやって多くの人に模様の仕組みや特色、色のことなども知ってもらい、そして実際に描いてもらうことにより、伝統が伝わり、裾野が広がり、次の世代にも伝わってゆく、そういうことなのかな、と理解している。

これらの模様のモチーフやエッセンスは絵本の挿絵中でもよく見かける。そしてそれを見てロシアらしさというものを大いに感じるわけである。(直)

詳細・画像 https://karandashi.ocnk.net/product/443
2020年07月09日

昨日はご近所のジャーマンシェパードのコテツ君に久しぶりに会った。荷物を持っていたので撫でさせていただきたいところをグッと我慢。元気そうで嬉しかった。

ロシア銀の時代を代表する芸術家のひとりといわれるアレクサンドル・ロシキン(1881年〜1942年)がこどものための詩やわらべ歌、子守歌に絵をつけた「春の夜明け」。1913年に出版されたものの復刻版だ。

ロシキンは宝石の仕事やオペラ衣装デザイン、20〜32年には赤の広場での革命の行事におけるデザインなども行なっている。児童書ではクネーベリ社との仕事が有名。しかし、1942年に反ソ連プロパガンダの疑いで逮捕され判決が下る前に刑務所で亡くなっている。

黒い線で縁取られ落ち着いた配色の絵は古典的で優雅だけど、絵を四角い枠で囲い配置に凝ったり、ユーモアもありレイアウトなど見せ方を工夫していて面白い。大胆に飾り文様を取り入れているところも見どころ。

時代はここからアヴァンギャルドの時代へ入
ってゆくのだが、ロシキンもテキストと絵のバランスやデフォルメやインパクトなど結構攻めてるなぁと思う。

「セリョージャとあそぼう!」にもある、おおかみの子守歌も収録されている。挿絵にビックリ!!(直)

詳細・画像 https://karandashi.ocnk.net/product/482
2020年07月08日

ヴァスネツオフ画「ロシアの昔話集」には「がちょう白鳥」というお話が入っている。両親に弟の子守を頼まれた姉は言いつけを忘れて遊んでしまいう。その間に弟はがちょう白鳥の群れにさらわれてしまう。

姉は弟を探し、最終的にはとりかえし両親が帰るちょっと前に家に戻ることができる。このお話集の後ろ表紙はさらわれる弟とそれを必死に追いかける姉の姿の絵だ。夕焼けの空にのグラデーションが美しい。

中の挿絵を見てもまだ弟がずいぶんと幼くて、本当に無事で何よりと思わずにいられない。お姉さんはどんなにか一生懸命だったことだろうと思う。以後きっとお姉さんは心して弟と留守番をすることになったことと思う。でも、お姉さんもまだ子ども。そこは考えてあげてほしいところだけど。

このお話集には他にも姉アリョーヌシカ弟イワーヌシカという姉弟物語が入っている。ヴァスネツオフが描く挿絵はお馴染みの動物のわらべ歌などの絵とはまた異なり控えめで儚げで幻想性もあり素敵だ。(直)
2020年07月07日

九州の雨。とにかくまずは早くやんでほしい。と祈っている。

その名も「マトリョーシカ」という絵本。画家はナタリヤ・コンドラトヴァ。先日ご紹介した「聖ヴァシリー大聖堂の秘密」と同じ挿絵画家だ。文章はユリア・イワノヴァ。ロシアの民芸品の中でも代表的な存在のマトリョーシカ。その誕生のいきさつや作り方、いくつかの種類の紹介など分かりやすく教えてくれる絵本。

マトリョーシカのルーツについては19世紀末にマーモントフが日本から連れてきたフクルマ(箱根七福神入子人形)について述べられている。そして1900年のパリ博での評判によりマトリョーシカはロシアの民芸品としてその名を広めてゆく。

伐採した後数年寝かせた木から形を作り、手描きで絵をつけるものは世界に同じものはない。生産地域によって特徴があり、素朴なザゴール、美しい花模様のセミョーノフ、髪がカールしているポルポフ・マイダン、藁を貼るヴャート(キーロフ)などが紹介されている。

また数が増えるほど技術が難しくなるマトリョーシカだが、1970年に作られた72体式のマトリョーシカがあるそうだ。そして世界で最大のマトリョーシカは中国にある30メートルのものらしい。

マトリョーシカもいいけれど表紙の猫の表情がいいな。(直)

詳細・画像 https://karandashi.ocnk.net/product/481
2020年07月06日

引き続き九州の雨を心配している。
このところ結構な工事の音が響いていて、窓から大きなクレーンが見える。ヒマワリの鉢のカマキリ、昨日は見かけなかったけれど今日はいたいた。ご機嫌は…わからない。

2017年B I B 世界原画展金のりんご賞受賞画家アンナ・デスニツカヤによる立体造形写真絵本「二台の路面電車」。二台の電車の名前は、クリークとトラム。2台は朝仲良く出発したのだが、やがてクリークがはぐれてしまい不安の中夜の街を走ることに。そして、トラムはクリークを探し回る。二台はモスクワの街中の線路を走りながら再び会うことが中々できない。

詩を書いたのは。オシプ・マンデリシタム。この詩は1925〜25年に書かれており、絵本ではデスニツカヤが当時の街中の建物や風景、人々の様子を紙や布、針金などの素材を生かして当時を再現。夜の場面が多く枯葉も落ちて物哀しさもあり、迷子の電車の不安も伝わってくるが、素朴な路面電車の佇まいからは懐かしさや優しい温もりも感じられる。全体的的には文字や電車の地図などとのコラージュや電車の軌跡の矢印などデザインを効かせており、素朴さやノスタルジー感をスタイリッシュでコンパクトにまとめあげているといった感じだろうか。遊び心もあり面白い。

ロシアでは1880年に初めての路面電車がサンクトペテルブルクに登場、モスクワでは1899年に走り出した。以降市民の足として定着し、一時期廃れるも環境面などから人気を取り戻し今も活躍している。

詳細・画像 https://karandashi.ocnk.net/product/480
2020年07月04日

オンラインオープンルームありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。

九州で川が氾濫し甚太な被害だ。その光景に言葉もない。本当に水は怖い。水だけではない。風も怖い。地震も怖い。そして今はウイルスも。人間は無力だ。無力なりに備えをして注意を怠らず日々を重ねてゆくしかないということか。

このところ鉢植えの園芸種のヒマワリに多分同じ1匹のカマキリがいることに気づいて親近感を覚えている。まだ小さくて華奢だけれども夏の盛りあたりには逞しく大きく成長していることだろう。

でも、実際は夏の盛りどころかカマキリの明日のことさえ何もわからないというのが本当のところだ。カラスはいるし、他の鳥もいる。激しい雨も苦手だろう。あとは蜘蛛。なので明日ヒマワリの葉を探しても会える保証など何もない。

だからこそ、会えたらいいなと思っている。明日も。(直)





2020年07月03日

こんにちは。
明日午後はオンラインオープンルーム。ロシア絵本に興味のある方はお気軽に遊びにいらしてください。予約個別対応。お申込みはこちらからhttps://admin19.ocnk.net/admin/index.php?go=contact


「少女・白鳥…北の物語集」にはロシアの北部地域・民族の、すなわちチュクチ、ネネツ、ネギダール、エスキモーなどのお話が収録されている。

動物のお話がメインだが人間と動物が関わる
「少女・白鳥」と「扉のそばの虎」というお話があり、その2つともが、厳しい自然の中で暮らす人間の辛い状況も伝え胸に迫る。「白鳥の娘」では、女の子が継母に食事を与えられず、白鳥に助けを求め白鳥になってしまうお話。また「扉には虎が」では、虎の餌食として差し出されてしまう男の子が主人公だ。

キリル・オフチンニコフは端正だけれども温かみのある表現で北の民話の世界を丁寧に伝える。衣装や住居などもしっかりと描かれており当時の北の暮らしの実際を知ることができる。そして、独特の色使いと筆使いで描き込まれている自然の様子も素晴らしく、凛と美しい。

詳細・画像 https://karandashi.ocnk.net/product/479

2020年07月02日

ソビエト時代を代表する動物挿絵画家エフゲーニー・チャルーシン。その息子のニキータ、孫のナターリヤ、ひ孫のアレクセイ、全員動物挿絵画家として活躍。すごい!

ナターリヤ(1964年生まれ)とアレクセイ(1992年)は現役画家であり、動物を写実的に描くチャルーシンの系譜は脈々と受け継がれている。現在ナターリヤがエフゲーニーとニキータの著作権を所有しており、アレクセイはその管理の代表をしている。

この「木馬の馬車に動物を乗せたお話」は文章はエフゲーニー、絵をアレクセイが手がけており、エフゲーニー生誕115年を記念して2016年に作られたものだ。

ニキータという男の子が白地にブチ模様ガラスの目玉の木馬の馬車を組み立てると、木馬は家を飛び出して、街を抜け、まずは森でうさぎを馬車に乗せるも、退屈と降りられてしまう。ハリネズミ、クマと出会い馬車に乗せるけれど中々うまくいかない。家に戻り今度はニキータを乗せて走る…というお話。

木馬の表現はとても生き生きとしているし、チャルーシン一族らしい森の動物のリアルな描き方にはユーモアも感じられる。繊細な自然描写など、お話の筋を追いながら細かい森の表情なども楽しめる絵本だ。

そう。きのこやベリー、カエルや蜂たちなどの小さな生き物などがたくさん出てくるのだ。そんな脇役たちにも注目したい。(直)

詳細・画像 https://karandashi.ocnk.net/product/478
2020年07月01日

雨模様の日が続く。気温はこれくらいの方が過ごしやすいけれど湿度が高いのは困る。本を扱っているので乾燥も湿気も両方とも気になる。紙は敏感だ。

そして雨の日は眠い。きっと今眠ったら気持ちよかろうなどとと思ったりする。そうはいかないけれど。

オレイニコフの絵本に眠りをテーマにした絵本がある。ウサチョーフの詩とともに色々な眠りのシーンが登場する。猫やクマやうさぎなどの動物たちや蛍、恐竜!そして季節やシチュエーションも様々な眠りの風景が集められているが、中でもにコアラが団子になってくっついて眠っている「コアラ一家」の詩と絵は印象深い。

まるで木にコアラがなっているかのよう。固まって皆気持ちよさそうに眠っている。パパもママも。てっぺんで毛布にくるまっているのはお爺さん。面白いのはおじさん。彼は頭を逆さまにして眠るとある。よく見ると…あ、いたいた。それから、おばさんはハンモックで寝ているとある。

子どもたちはあくびをして夢見ているのだ。なるべく早く大人になり、大人のように一年中眠る!ことを。なんとまあ。である。

この絵本を見ていると眠くなる。(直)

詳細・設定 https://karandashi.ocnk.net/product/385
2020年06月30日

今日は月末の仕事をする日。今月もここまであっという間だった。というかもう1年の半分が終わってしまっている!ではないか。

今月もロシア絵本に関心を持ってくださる方々がサイトを訪れてくださることに励まされながらの日々であった。あらためて感謝をお伝えしたい。

ビリービンの「かえるの王女」。コンパクトなサイズが特徴のこの絵本には「マリヤ・モレーブナ」も収録されている。ビリービンの絵本はあらゆる形で繰り返し出版され続けていてその人気ぶりがうかがえるのだが、手軽なサイズでハードカバーというのはユニークだ。

蛙の王女の挿絵はほのぼの感もあり、立派なケーキも登場するし楽しい。イワンは黒髪で面白いデザインの帽子を被っている。お兄さんたちには髭があるけれどもイワンには髭はない。
表紙にはたくさんの男性が描かれているけれど、その髭のデザイン?が十人十色で面白い。

そして今日は阿部さんの畑のビーツで冷たいスープを作った。(直)

詳細・画像 https://karandashi.ocnk.net/product/239


2020年06月29日

狐の横顔が印象的な表紙のこの絵本はロシアの動物挿絵画家エフゲーニー・チャルーシンの孫にあたるナターリヤ・チャルーシン作の絵本「森のお話」。

この表紙で、福音館書店の、ちいさなかがかくのともシリーズの中でまず発行され、後に幼児絵本ふしぎなたねシリーズで「もりのてぶくろ」として出版されている絵本を想起された方も多いことと思う。

でも、このロシア語の「森の絵本」と日本の「もりのてぶくろ」は同じようではあるが違う絵本だ。大雑把な言い方になるけれど。まず絵だけ見ていくと同じ(※ような)絵も多く同じような流れ進行していき終わるのでパッと見れば同じ!と思ってしまうのだが、内容=文章は違っていて、端的に言うと、このロシアの絵本はてぶくろがテーマの絵本ではない。

ロシア版では黄色いトウカエデの葉が地に落ち、動物と出会いそして最後に男の子に拾われてゆくまでのその時々の思いや心情が綴られているのだ。そのため、※日本版とはほぼ同じようだが違う絵、例えばロシア版ではうさぎは葉っぱを踏んでいない、という表現が出てくるのである。うさぎの顔、体制は同じであるが。

テーマも異なるが日本の絵本よりロシアの方が文章量も多く、内面描写も細かい。総合すれば、なるほど表紙の表現も異なってくるわけか…。先入観を全然持ってなかったのでこの展開には驚かされた。

双方の絵本の成り立ちを詳しくは知らないので、もしかすると「同じ」という文言を使うことは間違っているのかもしれない。言えるの両方とも森や動物たちの様子がとてもよくわかる素敵な絵本であること、だ。(直)

詳細・詳細 https://karandashi.ocnk.net/product/477
2020年06月27日

オープンルームありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。

カランダーシで扱っているポストカードたち。ビリービンやマーヴリナ、ヴァスネツオフやアヴァンギャルド絵本のものや「セリョージャとあそぼう!」のオリジナルポストカード3種もある。

求めていただく方がいらしゃるのはとても嬉しい。季節のご挨拶などに使っていただいたり、また部屋に飾っていただいたり、コレクションに加えていただいたり用途は様々だと思う。

私自身色々なポストカードを集めている箱を持っていて、それを見出したら止まらない。ためているだけではなく使ってもいる。相手の方のことを考え、あれこれ考えながら選ぶのは楽しい時間だ。(直)

ポストカード https://karandashi.ocnk.net/product-list/8
2020年06月26日

明日午後はオンラインオープンルーム。予約制個別対応です。話題、おすすめ絵本のご紹介やこんな絵本を見たい!にお応えします。遊びにいらしてください。申込 https://karandashi.ocnk.net/contact
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白いたまご型の枠の中に荷物を持ったひよこを配した表紙が目をひくダヴィト・ハイキンの「 ひよこさんてくてく」。色使い、そしてデザインも印象的だ。ハイキンの芸術活動はポスター制作から始まり、後に児童文学雑誌の仕事にずっと携わっている。

ハイキン(1927〜2008)は主に文章量の少ない小さな子どもの絵本、すなわちテキストの挿絵ではなく絵が主体となるような絵本を好んで作り、ロシアでは大変な人気を博し児童書挿絵における賞をいくつも受賞している。

小さなひよこのひたむきさが伝わるこの絵本。ひよこを、応援しているうちにこちらも励まされる。

詳細・画像
https://karandashi.ocnk.net/product/429


そして今晩は阿部さんの畑のビーツ
https://karandashi.ocnk.net/diary-detail/1496 で作ったボルシチ!

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