美しいロシア絵本の世界を是非お手元でお楽しみください。
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2020年03月18日

陽が長くなったなぁ。と滑り込みで郵便局に向かう道すがら思う。あまり駆け込みたくはないのだが、たまにある。

夕暮れの山の辺をオンドリを抱えてゆく真剣な眼差しのキツネの姿が印象的な表紙のヴァスネツオフ画の「ロシアのお話集」。今までカランダーシでご紹介してきた絵本とお話は同じでも異なる挿絵も収録されており、新鮮な印象だ。

収録されているお話は「おおきなかぶ」「まだらのメンドリ」「おだんごパン」「ごてん」「金色とさかのオンドリ」「オオカミとヤギ」「ガチョウ-ハクチョウ」「姉アリョーヌシカ弟イヴァーヌシカ」「冬帝」。

絵とお話のバランンスもよく考えられており、とても読みやすい。私は「姉アリョーヌシカ・弟イヴァーヌシカ」の挿絵を初めて見るのだが、ヴァスネツオフらしい?デフォルメやキャラクターの強さは控えめで、繊細さも伝わる優しい雰囲気。わりと初期の頃に描かれたものではないかと予想しているがどうだろう。


2020年03月17日

毎日朝ドラのスカーレットを見ている。辛い展開だけど見守ってゆきたい。主人公の陶芸家としての仕事ぶりや日常も興味深い。

ロシアのアヴァンギャルド絵本シリーズの「陶磁器のカップ」は、お茶をいただくカップが工場でどのように作られるのかを教える。粘土をこね、成形し、焼いて絵付けをしてまた焼く。その工程が紹介されている。

使っている色は地色の白を合わせてたったの4色だ。工場の機械はシンプルに描かれたフォルムでその仕組みの理解を促し、また携わる工員の仕事の中身も的確に伝えている。この絵本はまた労働の大切さも教えているのだ。

ロシアがこの時代の絵本をこのような形で復刻させていることは大変ありがたく嬉しいことだ。エベンバーフ画のこの絵本も初めて見るのだが、洗練された表現に目を見張っている。(直)
2020年03月16日

日曜日。お天気もよかったので神代植物園へ。深大寺にはたまに来るけれど植物園に入るのは久しぶりだ。

染井吉野はまだだったけれど、さすが植物園。すでに咲いている桜も数種類あり、ひと足早いお花見を楽しむことができた。

白いコブシが青空に映えてとても美しく、また、椿もたくさん咲いていて見応えがあった。

広々として空気も清々しく植物たちから元気をもらいよい気分転換となった。(直)
2020年03月14日

寒いと思ったら、雪が降り出していた。ぼたん雪。なごり雪。でも春の雪はすぐ溶けてしまう。画像の花は今満開の山桜桃。

氷で作った家も春になると溶けてしまう。キツネは自分で作った氷の家がなくなったので、うさぎの家に入り込み、家を占拠してしまう。家に入れずに泣いているうさぎに同情して犬やオオカミやクマなどがキツネのところへ行きキツネを追い出そうとするが…というロシア民話の絵本「うさぎのいえ」。カランダーシ刊はラチョフ画だ。

このお話とほぼ同じ内容のお話の絵本たち。うさぎを助けようとする動物が違ったり、タイトルも「きつねとうさぎ」というのもある。民話なので語り手や地方、年代などで言い回しなども違いがあったりもするが、大筋は同じ内容のものだ。それぞれのお話を読み比べてみたり、また画家による表現の違いを味わったりも楽しいものだ。(直)
2020年03月14日

そろそろ桜が咲き始めるようだ。庭の山桜桃は満開。息子は今朝ウグイスの声を聞いたらしい。毎年この辺りでも鳴いているのが聞こえる。わたしも早く聞きたいものだ。

ロシアの森も3月になると長い長い冬も終わりの兆しを見せて、動物たちも動き出すようだ。「森の中で…動物たちの1年」での3月のページ。地面の大部分は雪にまだ覆われているけれど、所々草が萌え出ている。その柔らかな草をうさぎたちが食んでいる。ライチョウの雄たちは雌をめぐり争いを繰り広げており、キツネはその様子をじっと見つめ狩のチャンスをうかがっている。冬眠から目覚めたばかりのクマ親子。こぐまたちは初めて見る外の世界に目を丸くしている。

さまざな動物たちが春浅い森に生息しているのがよくわかるのだが、挿絵の真ん中あたりの倒木に乗っている動物は何だろうと解説を読むとたぬきだった。

調べたらロシアでも東部にはタヌキが生息しているようだ。ロシア語の成り立ち的にはアライグマのようなイヌ科の動物という表現になっている。ロシアではアライグマの方が一般的なのかもしれない。でもアライグマはロシアにとって外来種で生息地分布もあまり広いようでもないのだが。

ついでに?タヌキとアライグマの見分け方を覚えた。タヌキは目の周りの黒い縁取りがつながっていないが、アライグマは眉間に縦に筋もあり繋がって見える…そうだ。となると右側のページのクマのソバにいるのはアライグマなのだろう。(直)

2020年03月12日

マーヴリナのロシア美術館の収蔵作品集。旅の風景画、花の静物画、ヌード画などアーティストとして残してきた作品を見ることができる。この画集にはいわゆる民話の挿絵は登場しない。

1900年生まれのマーヴリナは、革命、それに伴うアヴンギャルドの時代から社会主義リアリズムの時代への大転換の荒波の真っ只中で何を見つめてどんな表現活動を行ってきたのだろうか。

マーヴリナの芸術のテーマには、ロシアの民族性の探求がひとつあるが、この画集では、美術館に通い影響を受けたフランス、そして印象派や後期印象派の流れというものも受け取ることができるのではないだろうか。

そして、またこの画集では自身がコレクションしていたイコン数点を見ることができる(直)
2020年03月11日

19世紀末から肖像画家、挿絵画家として活躍を始め、後に特にバレエ・リュスの舞台美術、衣装デザインで卓越した才能を遺憾なく発揮したレオン・バクストのパリでの活躍の軌跡をまとめた一冊。

その魅惑的で斬新な衣装デザイン画の数々にため息をつき、一瞬にして異世界に引きこむ壮大にして緻密な舞台美術に圧倒される。そのどれもが芸術的で美しいのでクラクラしてくる。

大胆にして優美。布の特徴を熟知し、ギャザーやドレープをつけ、異なる柄や素材を切り替えて重ねる。色合わせ、柄合わせは意表をつく創造性に溢れ、刺繍やビーズ使いなどにも美意識が冴え渡る。

心血を注いでデザインを起こし、布を断ち作成し、ダンサーや演者が実際に袖を通して舞台の上で照明を浴びて初めて完成を見る衣装の世界。イメージを具現化することの奥深さに思いを馳せる。

巻末の方にテキスタイルデザインの仕事も紹介されている。ロシアの古い紋様などアレンジされていて興味深い。

ロシアの民族性やエキゾチズム、そしてパリの洗練…。驚きと刺激に満ちたレオン・バクストの作品をたっぷり鑑賞できる貴重な機会だ(直)



2020年03月10日

先日の日曜日。雨の降る静かな石神井公園を歩いた。想像以上に人手は少なく、スワンボートも中々出番はないようだった。

スワンボートといえば、2017年に稚内からスワンボートでサハリンに行こう!という無謀な番組?の企画があって、あっけなく失敗。結局スワンボートはサハリンまで連れてゆかれ係留されたらしいのだけど、その後そのスワンボートはどうなったのだろう…。

さて、公園内はあまり色がない景色だったのだけど、寒緋桜が咲いているのを見つけた。花が地面に散り敷いていてきれいだった。(直)





2020年03月09日

ヴァスネツオフと言えば「さんびきのくま」が有名なのでくまの絵を思い浮かべるところもあるけれど、一方素敵な猫の描き手でもある。猫だけを集めたいポストカード集が出ている。

尻尾が太くてフサフサのずんぐりした体型。まん丸のお顔には存在感がのある立派なヒゲがたくさん。目は丸く大きく眼差しは力強い。皆中々おしゃれな衣装を着ている。ワーレンキを履いたり、クビのリボンもチャーミング。

お話やわらべ歌の中の猫たち。唄ったり、踊ったり、おすまし顔だったり。ヴァスネツオフならではの楽しいネコたち大集合。とても賑やか!(直)
2020年03月07日

カランダーシの資料絵本の中から「мурзирка(ムルジルカ)1967年3月号」を見る。表紙はマーヴリナが描いている。挿絵陣にはカバコフ、ミトゥーリチ、トクマコフたちもいて豪華な印象だ。

創刊が1924年で現在も発行されており、世界で最も古い児童雑誌としてギネスにも登録されているという。何があろうとこの雑誌は1回のお休みもなく発行され続けたらしい。

子ども向けの短いお話や詩などがたくさん収録されていて楽しい雑誌なのだが、この号では、冒頭で3月8日の国際婦人デーに触れ、他にもメーデーのこともしっかり見開きで扱っていたり、カランダーシにあるもうひとつの資料雑誌の「весёлые картинки (ヴィショーリィエ カルティンキ
)」に比べるとお硬い?イメージかもしれない。

2017年にモスクワに行った時に、グム百貨店の通路でこの雑誌の90周年を記念して表紙をわーっと並べたディスプレイを見たのを思い出す。壮観だった。

良質な文学や芸術を伝え、楽しい遊びもある、と同時に時代に伴った子ども向けのプロパガンダの役割も担ってきたのだと思う。長きに渡り1回のお休みもなく発行され続けてきたということは、それだけ雑誌の持つ影響力が重要視されてきたことの裏付けでもあるだろう。

さて、赤いベレー帽を被った黄色い不思議な生き物がこの雑誌のキャラクター、その名もムルジルカだ。キャラクターとはいえ、ロシアらしくチェプラーシカと同様細かい表現規定があるわけではないようだ。ということでわりと画家により自由に表現されているところが面白いところだ。(直)

2020年03月07日

ロシアの木製みみずく作成キット。板に身体の各パーツがプリントされていて、それを外してひたすら組み立てていく仕組み。今回も前回の紙製のリアル猫ちゃんに引き続きカランダーシの専門工作担当の娘が作ってくれた。

みみずくのことを詳しく知っているわけではないけれど骨格から嘴、羽根の生え方まで細かいところまでみみずくらしさを追求して作られているのではと思う。

出来上がったみみずくは愛嬌もあり、親しみを感じている。傍らに置いて和んでいる。いい子だなぁと思っている。
説明文には英語もあり。(直)
2020年03月05日

強い風が吹き荒れた1日。頭でっかちのヒアシンスの鉢が倒れたので屋内へ。いい香り。

アヴンギャルド絵本の復刻版。「川では…」。ヴヴェデェンスキーの詩とエヴェンバーフの絵。すっきりシンプルに現実的な景を描きながらも柔らかさと温度が伝わってくるとても素敵な挿絵だ。

優しい日本の薄浅葱色のような水の色を全面に配して静かな川の世界に誘う。その水面に映るパステルの影はあたかも幻のようにも見えるが、読者を情緒に溺れさせるのはこの絵本の目的ではない、そのギリギリのところ、とても抑制の効いた詩情が心地いい。

川は私たちにとってどんな場所なのか。ピオネールの蒸気船が進み、切り出した丸太を浮かばせ、網を仕掛け漁をし、洗濯をする…。この絵本は次々と様々な川の様子を伝える。川の物語はまた人々の物語でもあるのだ。

それにしても、少ない色数の絵ながら、どうしてたっぷりとこんなに豊かで多彩な印象を与えることができるのだろうか。何というかおそれいってしまった。

また、この色合わせ、どこか東洋的な、お着物で使われるようなイメージもあるような気がして。
ということで、この絵本、個人的にはアヴンギャルド絵本の中でも特に好きな1冊になった。(直)
2020年03月04日

ベランダのジャスミンに蕾がつきだしている。嬉しい。楽しみにしたい。

画像はチュコフスキー作の洗面台を擬人化したお話。同じお話の絵本の同じ箇所を3冊並べている。真ん中の絵本が「あらうよバシャザブーン」(2011年、田中潔訳/偕成社)右端が「おふろおばけ」(1983年、ばばともこ訳/新読書社)。左端はロシア語班でアヴンギャルド絵本の一翼を担ったコナシェーヴィチ画だ。

不潔な子どものところへ洗面台がやってきて叱り、洗おうとするも家から逃げだすのだが、ワニに脅されて改心し、戻ってきてきれいに洗ってもらう、というお話だ。清潔の大切さを教えている。

コナシェーヴィチの絵本は1973年版であるが、そのころコナシェーヴィチはすでに亡くなっている。ということはこの絵が初めて世に出たのはいつなのだろうか。残念ながらそれが何年なのかの記載はない。

洗面台のスタイルを見ると、邦訳版2冊は蛇口がついており「おふろおばけ」では温水もでるようだ。そしてこの蛇口が両方とも鼻を表現している。それは1939年にこのお話のアニメが出来て人気を博したのだが、そちらで蛇口=鼻となっており、それが以後定着されているのでは、と思っている。

そして、多分このコナシェーヴィチ版はそのアニメが出る前に描かれていたものなのでないかと推測している。ここで描かれているのは、貯水タンクが前面についており、蛇口ではなく、下から押すことによりタンクから水が出るスタイルだ。これは蛇口スタイルより一般的にみて古いスタイル(なはず)だからだ。

同時にこのタンクスタイルの洗面台を見て、タンクを顔に見立ててチュコフスキーもお話を作ったのではと思う。だって、そんな風に見えるもの。真相はわからないけれど。

現在でもロシアではこの絵本は人気があるようでたくさん色々出版され続けている。洗面台スタイルは変わろうとも清潔が大切なことは変わらないからだろう。

今なら正しい洗い方などを指導してくれる洗面台があったらいいなと思う。
(直)



2020年03月03日

父の老人ホームはやはり原則訪問者は入れないようになった。仕方ない。私のような遠方からの来訪者は相当先にならないと入れてもらえないのではないかと思う。母も高齢だし来月行く予定にしていたが諦めることにした。早く収束しますように!

ロシアの大きなかぶ遊びができるパペット人形をご紹介。おじいさん、おばあさん、孫娘、犬、猫、ねずみとそして主役のかぶ。それぞれ登場人物を手にはめて、みんなでかぶをひっぱって遊べる。

もちろんほかの遊びにも応用できるだろうと思う。パッと明るい色合いとはっきりとしたお顔の印象が特徴の陽気なお人形たちだ。

「うんとこしょ、どっこいしょ」と声を合わせてお話の世界を楽しんでほしい。持ち運べる紙製ボックス付き。(直)
2020年03月02日

ロシア・アヴンギャルド絵本の中でも大変印象深い1冊。こうやって復刻版を手に取れるのは大変嬉しい。

水色の表紙はカバーで、中にオリジナル版が挟み込まれている形態。なるほど、こういう方法があったのかと思う。前後カバー面にはに詩を書いたマヤコフスキーの事、絵を描いたポクロフスキーの事が書かれている。日本の浮世絵についての言及もあり興味深いところだ。

つまりこれは、アヴンギャルド絵本の価値をしっかりと認識し、蘇らせ、きちんとした形で伝えてゆこうという意志のもと作られたものなのがよくわかる。海外の絵本にも多大な影響を与えた絵本の革命についてのロシアの現在のひとつの姿勢を感じとることができるのではないか。

裏面にはマヤコフスキー博物館とロシア国立子ども図書館のお墨付きマークもプリントされている。オリジナルは1927年版で7000部刷られたとある。

マヤコフスキーが子どもたちへ残したメッセージ…灯台のようにあれ!を当時のまま受け取れる貴重な企画絵本だと思う。

邦訳版「海と灯台の本」(新教出版社)もある。(直)
2020年02月29日

今日は友人や実家の家族と連絡を取り合って、また元気で会いましょうとかそんな話をした。本当に1日も早くそうなりますようにと願っている。しかし、会えないとなると一層会いたくなるものだなぁ…としみじみ。

さて、先が見えない現状。「きりのなかのはりねずみ」のはりねずみの心情にいつにも増して共感を覚えてしまうところはある。霧の中ではちょっとしたことでも不安材料になってしまう。

ロシア語版を仕入れた。中身は同じと思いきや、邦訳版にはない知らないページが見開き3場面、6ページある。また扉と初めの見開きも邦訳版とは異なる。色味もロシア語版は赤味が強く、それはとても赤松の幹の色に生かされているのがわかる。表紙の絵も違う。そしてロシア語版はタイトル地が布張りで高級仕上げとなっている。見較べるとまた面白い。

いずれにしても、霧の中、はりねずみがこぐまくんと無事に会うことができてよかったなぁと思う。
大切な友だちだもの。(直)
2020年02月28日

カランダーシでもチラシを配布していた3/7の沼辺信一氏講演会「光吉文庫のロシア絵本について」だが本日延期のお知らせが来た。開催日は未定とのことだ。

「出発進行!シベリア鉄道」が再入荷している。モスクワからハバロフスクまでの遥かなる鉄道の旅。いつかは…との憧れも持っているが。この絵本、わずかな停車時間だけでは知り得ない途中の街の詳細も教えてくれる。それぞれの街には歴史があり、人々の生活がある。それを知ることで旅は一層印象深いものになるだろう。

そして、何と言っても旅の道連れは森と空の表情だ。行けども行けども続く森。ロシアは森の国だ。そして広がる空。そういえば先日お会いした方ともロシアの空の話をした。ロシアの原野に立った時に視界を分ける大地とその上にあるあまりにもでっかい大空。空に対するロシアの人の思いと日本人のそれとは違うものがあるだろう、とそんな話をした。

絵本を見ながら絵本で旅する。
ページをめくりながら。
終点までじっくりと、ゆっくりと。(直)
2020年02月28日

土曜日のオープンルーム。次回29日から3月いっぱいお休みとすることにした。お約束をいただいていた方々には連絡させていただいた。ご理解を賜り感謝している。もし予定されていた方がおりましたら誠に申し訳ありません。どうぞよろしくお願いいたします。

画像は「ロシア絵本の夕べ」でもお話させていただいたロシアの動物、生き物がテーマの絵本たち。

夜になり、息子が星がとても綺麗だよと帰ってきた。なんだかホッとした。(直)







2020年02月26日

西荻LABO主催の「ロシア絵本の夕べ」でお話をさせていただいた。ロシア絵本の特徴や歴史やカランダーシのことなどなど盛り込み気味にマスクをしたままなんとか話し終えた。聞いてくださった方々に感謝したい。とにかく終わってホッとしている。

準備の際、あれも話したい、これも話したいと内容がどんどん膨らんできて困った。そういうのを整理しながら、ロシア絵本のことを見つめ直す良い機会となった。私はロシア絵本が好きだ。

会場は終始和やかな雰囲気で、お話の後はオラードゥシキをLABOさんの方々がホットプレートで焼いてくださり、サモワールの熱いお茶も楽しんだ。

徒歩で帰れる場所でロシア絵本のことを話せたのはまた嬉しいことでありまた大変ありがたいことだった。またがんばってゆきたい。

画像は翻訳民話絵本の両雄「てぶくろ」と「おおきなかぶ」。どちらも内田莉莎子さんの訳だ。
(直)










2020年02月26日

気がつけば花粉症の季節だ。今年は他に気を取られていてうっかりしていたのだけど。あれこれ気重な春の始まりだ。

さてロシア絵本の中には同じお話でも、挿絵でこんなにも雰囲気な違ってくるのか…という絵本がある。チュコフスキーの「あわれなフェドーラ」のこの2冊もそんな絵本たちだ。

かたや(左側)はアヴァンギャルドの時代に描かれたもの、かたや2010年邦訳初版本のために描かれたものだ。時代が異なっているというのが大きいのかもしれないが、フェドーラさんのイメージが違っていて面白いなぁと思っている。

きっと性格も違う。好きな食べ物もきっと違うはずだ。でも、同じお話の主人公として、両方とも堂々とあわれなおばあさんぶりを発揮している。

そういえば、両方ともそんなにおばあさんには見えない、というところは共通のような。お元気そうで何よりだ。(直)








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