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2/5 特別な服

2019年02月04日

「特別な服」(淡交社)という絵本。ボリス・エルモレンコの作品だ。シンプルに1ページに1人ずつ異なる職業の人が描かれている。1930年初版のこれはその復刻絵本。このページは、見開きで煙突掃除人とパイロットが並んでいる。絵本全体を通して見開きの組み合わせに意図があるのか、ないのかよくわからないのだが、ここに関しては高いところで働く人というテーマを無理やり考えてみたり。当時は5ケ年計画も始まり、国を挙げての労働への意欲向上に絵本もひと役買っていたわけである。 この絵本もそういうテーマで作られたのだろう。
このページ、色数を抑えて2人のフォルムを強調して、白抜きを使ったり、またペイントの仕方にも工夫を凝らして質感の違いを表現しているし、文字デザインも凝っている。見開き全体のバランスもすごく考えられているのがわかる。あらためてこの時代のロシアの絵本はすごいと思う。
余談になるが、前から気になっているのだが、煙突掃除人の腰のベルトにかけてある、おたまのような道具は何をするためものだろう。またパイロットの手袋の構造がよくわからない。手の平は自由に使えるようになっているのだろうか(直)

「特別な服」http://karandashi.ocnk.net/product/107


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