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2/19 松居直さん

2019年02月19日

昨日と今日2回にわたり朝日新聞の生活面に松居直氏の記事が掲載されていた。タイトルは「松居直さん(福音館書店相談役)の編集人生」。
記者の赤ちゃんに絵本がわかるのか、との問いに、言葉の意味ではなく、気持ちが通じると答えており、また絵本の最も大切な役割は「共にいること」と述べている。「こどものとも」については創刊当初の厳しい道のりも語られ、本当に苦労してやってきたと振り返っている。今日の紙面では、中国語で絵本の魅力を伝え続けてきたことが書かれていて、私はこのことを知らなかったので大変興味深く読んだ。1980年代以降松居さんは毎年中国を訪れ絵本の普及活動をされており、絵本とは何かを出版関係者らに伝え続けていたという。当時、中国ではいわゆる絵本というものがほとんどなく、書籍に対する感覚の違いもあったものの、地道に活動を続けられたきたのだ。そして、その活動の背景には戦争への反省があるとしている。現IBBY会長の張明舟さんが先月松居さんに久しぶりに会い、涙を流し、松居さんを何度も抱きしめたとある。懐かしさと松居さんの日中友好への貢献に対しての溢れる気持ちのあらわれだったと推測される。掲載されている写真は張さんの会えたことが本当に嬉しいという表情が印象的だ。
2日に渡る記事を読んでの個人的なキーワードは「共にいること」だ。わかっているようでわかっていない深い言葉だ。(直)


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