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3/3 おおきなかぶ

2019年03月03日

「おおきなかぶ」は日本でもとても親しまれているお話だ。中でも福音館書店の佐藤忠良さんの絵本が有名なのではと思う。ロシアでもとても親しまれていて、それはもうたくさんの画家が挿絵を描いている。今日ご紹介するのはローシン画の絵本だ。表紙は大きなかぶを中心にピンクの縁取りや赤や青を基調とした民族衣装を身につけたおじいさんとおばあさん、そして孫娘ちがにっこり笑っている。あ、おじいさんはちょっぴり微笑んでいる感じという方が正しいいかな、そして犬も猫もねずみも微笑んでいる(ように見える)。 個人的には民族衣装もこの絵本の見どころでもあるなあ、と思っているのだが、おじいさんの膝当てがおばあさんの衣装と同じ布だったり、おじいさんの衣装のくたびれ具合や、おばあさんが被っているショール(プラトーク)の毛羽立ちの感じや孫娘のプラトークとの質感の違いとか、表現がとても細やか。 そして印象的なのが、おじいさんとおばあさんの手の表現だ。農民の働き続けてきた力強く大きな手だ。そう、かぶを引き抜くある意味主役ともいえる手の描き方がリアルだ。袖の下の腕の白さ、骨格や筋などに注目したい。 そして、 何よりの見どころは、かぶをおいしくいただいているページかもしれない。幸せな場面だ。(直) 「おおきなかぶ」http://karandashi.ocnk.net/product/337


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