ダイアリー

8/9 腰

2019年08月09日

ラチョフ画絵本「きつね姉さん」。表題のお話の他にも3つのお話「うさぎのいえ」「きつねとつぐみ」「ねこときつね」が収録されている。

ロシアの動物民話ではきつねは常に女性で悪がしこい。「きつね姉さん」のお話でも、おおかみを手玉にとり、ひどい目に合わせている。

ラチョフは動物に服を着せて描くので、その衣装を見るは楽しい。きつね姉さんは毛皮の前たてのついた上等そうなコートをきちんと着こなしているし、頭にかぶったプラトークも素敵だ。

この表紙、きつねの胸の反り具合と尻尾のカーブ、おおかみの曲がった腰と背中のカーブとの対比が見事だなぁと感心する。ラチョフがひたすらにスケッチを重ねてたどりついたという動物の描写はやはり説得力がある。

そして、その説得力ゆえか、この表紙を見るたびに私はおおかみの腰の痛みがイタタタって伝わってくるように思えるのである。
きつね憎しである。(直)




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