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10/3 栗谷川健一の本

2019年10月03日

札幌滞在中、夜、駅近の紀伊国屋書店に寄ったことがあった。せっかくなので地元の出版社や地元関連の書籍を見てみたいという目的もあったが、栗谷川健一の本がここにならあるだろうと思ったらこともあった。

入口入ってすぐに北海道関連のコーナーのようなものはあったが、あまりピンとくるものはなく、結局端末で栗谷川健一の書籍を検索して美術書の階へ。

こちらの書店は大変広く明るく、かなりの本が面出しされていて、あちこちから「私を手に取って」と本たちが誘いをかけてくる。ついつい色々な本に寄り道しながら目的の棚に辿り着いた。

そして「栗谷川健一 北海道をデザインした男」(北海道新聞社)を購入した。駅にかざってあった作品を見て興味をもった画家の作品と生涯をまとめたものだ。

映画看板画家からスタートし、栗谷川は主に観光ポスターなどで頭角をあらわし、後に北海道デザイン研究所を創立。北海道のデザイン教育に尽力する生涯を送る。

「…地方が本当に地方のための向上をはかるために、どのような分野でも、一時期、田舎臭いもの、土の臭いのするものから育てるべきではないか…」との考え方を持ち、北海道のデザイン土壌を作ることにこだわった画家だ。

この本、まだ全部は読んでいないのだが図版も多く北海道の観光ポスターや印刷の歴史などもわかり面白い。また、松本清張がポスターを描いていて栗谷川のライバルだったことなど、へぇと思ったり。
旅行者が気軽に求めやすい新書版なのがありがたい。よい北海道土産となった。(直)



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