ダイアリー

10,/17 プーシキン

2019年10月18日

ロシア語の先生に見せていただいた1959年刊のロシア語版プーシキンの「ヌーリン伯爵」。ちょうど60年前に発行されたということになる。きれいな色合いのカバーは当時としてはかなりモダンだったのではないか。挿絵も洒落ていて素敵なのだが、画家の名前は分からなかった。

先生はこの一冊分の詩を全部暗唱できるという。お願いしたら、途中までだが、朗々と諳んじてくださった。以前からどんなロシア語の文章でも気持ちを込めて読んでくださっているのが伝わってくるのだが、プーシキンの詩に関してはまた思い入れが違うようだ。

先生にとってプーシキンはとにかく別格で、尊敬し、また愛してやまない存在である。小学生の頃からいくつもの詩を読みこみ、難しい言葉の意味を調べ、自分の語彙を増やしていったという。小説よりも詩で使われる言葉の方が難しく、詩の方が文学として優れている事、そしてその詩の作り手として圧倒的トップに君臨するのが何といってもプーシキン!であること、そして、37歳で死んだことはとても残念だ、などなど話してくださった。

ありがたく貴重なお話だった。
たっぷりの紅茶をいただきながら。(直)


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