ダイアリー

2/3 ピーター・ラビット

2020年02月03日

今日は節分。蕗の薹が顔を出している。お天気がいいと嬉しい。

ロシア版「ピーター・ラビット全集」。320ページ。分厚い本だ。全部で20のお話が収録されている。ひとつのおはなしで一冊の掌サイズの絵本に親しんできた身からするとこういうフォーマットでいいのかなぁなんて思わないでもない。ではあるが、一冊で一気にポター作品をまとめて読めるという点ではとても豪華な内容ではある。

実はこの絵本を取り寄せてみたのは理由がある。先日ロシアから帰ってらしたIさんが見せてくれたピーター・ラビットの絵本に知らない挿絵があり興味を持ったのだ。もしかするとロシアならではの独自性があるのかもしれない、何か発見があるかと。

実際、ピーター・ラビットのお話の中に、やはり手持ちの福音館書店の絵本にはない挿絵が数点あった。ということで急ぎ足だが両方を比較してみた。結果はグロースターの仕立て屋の挿絵にある違いを見つけたが、後は同じだった…と思う。

そして、奥付を見て、これには英語版のオリジナル本があり、それをロシア語に翻訳し、表紙デザインやページの飾りなど変えたりして発行したものだということがわかった。すなわち挿絵が多かったり、というのはロシアの独自性ではなかった、ということになった。

この全集の特徴は、ポターの出版年順に作品が収録されていることだ。そこを楽しんだり、また艶のない紙の印刷の具合を福音館書店版のものと比較したり、ページデザインの意図などを想像したり、親しんできたサイズとは異なる大きさの挿絵をじっくり観察したり…。という眺め方も面白そうだ。

実際ロシアでは、ピーター・ラビットはどんな捉え方をされているのだろうか。気になるところだ。(直)
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