ダイアリー

3/7 ムルジルカ

2020年03月07日

カランダーシの資料絵本の中から「мурзирка(ムルジルカ)1967年3月号」を見る。表紙はマーヴリナが描いている。挿絵陣にはカバコフ、ミトゥーリチ、トクマコフたちもいて豪華な印象だ。

創刊が1924年で現在も発行されており、世界で最も古い児童雑誌としてギネスにも登録されているという。何があろうとこの雑誌は1回のお休みもなく発行され続けたらしい。

子ども向けの短いお話や詩などがたくさん収録されていて楽しい雑誌なのだが、この号では、冒頭で3月8日の国際婦人デーに触れ、他にもメーデーのこともしっかり見開きで扱っていたり、カランダーシにあるもうひとつの資料雑誌の「весёлые картинки (ヴィショーリィエ カルティンキ
)」に比べるとお硬い?イメージかもしれない。

2017年にモスクワに行った時に、グム百貨店の通路でこの雑誌の90周年を記念して表紙をわーっと並べたディスプレイを見たのを思い出す。壮観だった。

良質な文学や芸術を伝え、楽しい遊びもある、と同時に時代に伴った子ども向けのプロパガンダの役割も担ってきたのだと思う。長きに渡り1回のお休みもなく発行され続けてきたということは、それだけ雑誌の持つ影響力が重要視されてきたことの裏付けでもあるだろう。

さて、赤いベレー帽を被った黄色い不思議な生き物がこの雑誌のキャラクター、その名もムルジルカだ。キャラクターとはいえ、ロシアらしくチェプラーシカと同様細かい表現規定があるわけではないようだ。ということでわりと画家により自由に表現されているところが面白いところだ。(直)



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