ダイアリー

5/29 馬

2020年05月29日

明日は土曜日午後2時〜5時、オンラインオープンルーム開催。ロシア絵本をご覧になりたい方に個別対応いたします。お気軽にいらしてください。お待ちしています!
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「シープカ・ブールカ 魔法の馬」(ブラートフ再話)はマーヴリナの挿絵。表紙の大きな瞳の馬の顔が印象的だ。

この馬は金と銀が混ざった毛並みの特別な力を持っており、夜な夜なお爺さんの小麦畑の小麦を食べ畑を踏み荒らす。見張りをさせた3人兄弟の三男坊イワンだけがちゃんと起きて馬を捕らえ、いつでも呼べは来て言うことを聞く約束をさせる。その後王様から「御殿のとても高い窓辺にいるエレーナ姫のところに馬で飛び上がり、指輪を抜き取った者と婚約させる」というおふれが出て…というお話。

いつもばかにされている末っ子イワンが最後には大金星をあげる、というロシアの昔話らしい内容だが、何といってもイワンが魔法の馬に乗り3度目の挑戦で空中高く飛び、指輪を抜き取りキスまでしてしまうというロマンティックで、ダイナミックな展開が魅力だ。

マーブリナは詳細な描きこみに加え、鮮やかな色使いでおとぎ話の摩訶不思議な世界をとても丁寧に説得力を持って伝えている。マーブリナはロシアの民族的な文化への造詣が深くその知見がいかされているのはもちろんだが、その文化への深い尊敬や愛情も感じられて見応えがある。

もちろん主役である馬の表現にも注目だ。魔法の馬ならではの神秘性はありつつも、イワンに捕まり涙を見せるところなど愛嬌もあり親しみを感じさせる。疾走する姿、高く飛び跳ねるところなどの力強い描写から躍動感が伝わってくる。それにしても馬の顔をこんなに大きく描いた表紙も珍しいのではないか。

夢のあるおとぎ話は良い気分にさせてくれるものだ。(直)

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