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10/1 北の物語

2020年10月01日

庭の金木犀にたくさん蕾がついていて嬉しい。今日は中秋の名月だ。

キリル・オフチンニコフ画「少女・白鳥…北の物語集」の見返しは美しい森の紅葉の景。お話の挿絵も木々や草ぐさの描写がとても丁寧で美しい。同じ木でも色づいているところやそうでないところの描き分けや、また紅葉しない遠景の針葉樹には蔦紅葉のような赤色が入っていたり、また幹に生えている苔などの描写などもリアルだ。

動物たちの毛の描き方もとても細かく、部位によっての色や流れの違いがよくわかるし、動物の種類による毛の違いも質感を伴って伝わってくる。

そのリアルさに画家は創造性を加味し、独特の奥深い表現で民話の世界を描き出している。表紙の白鳥たち。同じ描き方の白鳥はいない。模様、羽根の色などがどれも違う。しかし全体としては統一した端正なイメージを伝える。その白鳥たちの姿の中で、今白鳥に変わろうとしている悲しみの少女の表情が際立つ。(直)

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