ダイアリー
4/5 チュッパ
2021年04月05日
エフゲーニー・チヤルーシン作「こねこのチュッパが何故小鳥を捕まえないのか」。チュッパはチュプ チュプ チュプと鳴くまだまだ小さな灰色の仔猫。頑張って小鳥を捕まえようとそっと這って近づいて飛びつくけれど失敗。
少しずつ周りの世界を経験していっている最中のチュッパの表情や佇まい、動きの表現がとてもリアルで仔猫感が際立っており、絵本の中で動きだすのでは、と思ってしまうほど。
そして生き物に対する敬意と愛情。これが伝わってくる。
チャルーシンは、両親の影響もあり自然に親しみ動物たちと共に暮らし、動物事典にも親しむような子ども時代を過ごし、そのことはやがて子どもたちのために動物挿絵を描く仕事に結びついてゆく。
また、幼い頃から生涯を通して「3匹のくま」の画家ユーリ・ヴァスネツオフと親友であったという事も覚えておきたいな。(直)
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