ダイアリー
10/27 かわいい
2024年10月26日
庭の桂の木は、葉が黄色くなる前にに半分くらい散ってしまいました。この夏のあまりの暑さのせいでしょうか。謎です。
ささまさんの柿はもう最終形態の「木守」です。来年の豊かな実りを願ってたったひとつ木に残す柿に因んだお菓子です。餡の中には柿の摺り下ろしが入っており過ぎゆく秋を惜しみながらいただきました。
先日、ありがたいご縁をいただいて秋深まる山里の旧家を訪ねる機会に恵まれました。お家の建物は江戸時代後期からのものです。土間の火鉢、お座敷の囲炉裏には火がおこされていました。
裏山の竹林、透き通った川の流れ、晴天の山の頂からの眺め、ひと群れのコスモス…どれがも大切なこの秋の思い出の景となりました。
木曜日はコズリナ先生のご指導のもと、クニーシカの会を開催しました。今回は前回の続きで婚約者の裏切りを悲観して自害した潜水士が助けられ結局は海の王の娘と結婚するというお話に続き、今度は北極熊がヨーロッパからアジア、そしてアフリカまでいなくなった子どもを探して歩くというお話を読み合いました。
お話の内容に伴って、ロシアにおける自害についてや、またロシア人においてのヨーロッパやアジアのエリア概念などについての質問に対して先生から興味深いお話をお聞きすることができました。文法的には-тоの会話文脈における捉え方など教えていただきました。とにかく型にはまらないお話ゆえに皆さんと共に色々ツッコミながら読み進めてゆけました。感謝。
新しく絵本などをご紹介しています。今回は嬉しいことに奈良の雑貨店マールイミールの店主である小我野明子さんの新著であるZIN『かわいいウズベキスタン』をご紹介させていただいてます。
小我野さんは奈良市とウズベキスタンのサマルカンド市と姉妹都市になっとことから興味を持ちひとりで旅に出られたそうです。言葉や通貨など不安要素もなんのその?小我野さんに最終的には「ここに住みたい」と思わせたウズベキスタンの知られざる魅
力がたっぷりの一冊です。
多分「かわいい」がテーマのウズベキスタンの本は世界中でも初めての存在ではないでしょうか。小我野さんは雑貨はもちろんですが、建物や乗り物そして街中のポスターや市場のジャガイモにいたるまで、その存在そのものそして醸し出す雰囲気あるいはデザイン性などの中から感性豊かにかわいいを見つけて読者に伝えてくれます。そのかわいいに大いに共感したり驚いたり感動したり…あら不思議、いつの間にか遠いウズベキスタンの街並みを身近に感じて、気がついたらウズベキスタンファンになってしまっている確率高しです。
本当に小我野さんはかわいいの天才なのだなぁとあらためて思いました。それは対象に対する愛なのでしょうね。きっと。(直)