ダイアリー

5/10 大エルミタージュ展。

2017年05月10日

昨日のことになるが、やっと大エルミタージュ美術館展へ行ってきた。堂々のエカテリーナ2世の肖像画に迎えられ、オールドマスターたちの85点の名画を鑑賞してきた。肖像画、聖画、風景画、静物画、風俗画…それぞれの絵の前で、光と影を操る筆の力、繊細な色の表情に「ほう」と見とれながら、同時にロマノフ王朝の栄華に思いをはせたりした。たっぷりと豪華で芸術的評価が高い作品たちの魅力のオーラを浴びることができ、ありがたいと思った。それぞれの作品にもちろん感銘を受けたが、そんな中、ふっと私の興味をひいた作品がある。ダーフィット・テニールス2世の「厨房」という作品だ。厨房とは人の命のために捧げられる生き物たちの命の終焉の場所。生々しい現場感がリアルだが、私はこの絵の中にいる数匹の犬たちの描写にとても魅かれた。狩りを終えて、一仕事終えた犬たちには誇りの表情が見える。そしてその中の2匹は…と想像が膨らむ。まあ、豪華、派手というわけではなく、今回の展示の中では地味目な印象の作品といえるかもしれないが、たくさんの情報が盛り込まれた見ていて面白い絵だと思った。(直)


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