ダイアリー
7/23 夏の色。
2017年07月23日
先週実家に帰省した。その場所は私が結婚してしばらくして引っ越した先なので、私はそこで四季を通して暮らしたことはない。なので、自然豊かな周りの風景の表情は帰るたび、いまだになかなかに新鮮に感じる。今回は蝉が勢いよく鳴いており、赤とんぼも見かけた。側溝の蛙。蛇の抜け殻。水をはった田を渡る風。そして、夏の陽射しの明るさの中、竹林の青、古民家蕎麦屋の生け込みのオニユリの朱、桔梗の紫など日本らしい美しい夏の色を見ることができた。それらは鮮やかだったけれども、今思い返すとどこか儚げな印象として残っている。もうひとつ、林の中で見かけたきのこの鈍色にもはっとさせられた。随分立派なきのこだったが名前はわからない。遠くでヒグラシが鳴いていた。(直)