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きれいな優しい色の表紙のきつねの表情は本気だ。ねずみを捕まえたい一心。手(前足)だって振りかざしている。でもねずみはどこか余裕の表情だ。お話の中でねずみは土を掘って家を造る。そして、その断面図が、とても魅力的だ。地上への入り口から細い通路を抜けたところには扉があり、鍵がかかっている。その奥にはベッドのある寝室、そしてその奥には食料貯蔵室もある。棚にちんまりと色々なものが並んでいるさまを眺めているとテンションが上がる。魚もさかさにつるしてあるし、きちんと整理されている感じがまたいい。このねずみは働き者できれい好きなのはすぐにわかる。身体を小さくして訪ねてみたいくらいだ。土の中の小さな世界。のぞいてみたくなる。
昔、蟻の巣の断面にもとても興味があった。いや、今でもある。でもこちらは訪ねてみたくはないかな。
(直)
8/19 東京ロシア語学院のミニバザール、その他のお知らせなど
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