寝床が気に入らないマーシャは夜の庭に出ていきます。
200×260 16ページ ソフトカバー 16ページ 艶消し仕上げ
母親に寝かしつけられたマーシャは枕が気に入らず、夜の庭に出ていきます。飼い犬、鶏、蝙蝠などを訪ねて寝床を試してみますがどれも気に入りません。夜の外の世界は子どもにとって未知の世界。こんな経験をしてみたいと思っていても実際に実現させることは難しいでしょう。静かな夜の世界で繰り広げられる小さな女の子の小さな冒険はきっと子どもの心をひきつけるはずです。この絵本は青い色で夜の幻想的な雰囲気を表現しています。その中、黄色く輝く月が印象的です。女の子はおさげ髪がはねて意志の強さを感じさせますが、そのあどけない表情に、まだ小さな体の大きさにきっと大人はありし日の自分を重ねてしまうことでしょう。
それにしても、どこの国でも、どんな時代でも小さな女の子には「不機嫌」がつきもの。なのかもしれません。
ガリーナ・レーベジェワ 作
レフ・ミーリチン 画
