クルィロフの寓話をラチョフが巧みに表現
ハードカバー 144ページ オールカラー
9/10ダイアリーより。クルィロフの寓話。挿絵はラチョフ。クルィロフの寓話は以前カランダーシではナールブトの挿絵のものをご紹介したが、有名な寓話作家としてその名をロシア文学史に残している。18世紀半ばに生まれ、オリジナル創作に加え、ラ・フォンテーヌなどを翻訳し詩の形で発表している。
ラチョフの挿絵はその寓意を汲み取り、古典的で陳腐な表現とは一線を画して素朴さもあるが見せ方にこだわった現代的でスタイリッシュな表現でひきつける。動物に衣装を着せるラチョフの画法が存分に生かされていて面白い。(筆が乗っているなぁと個人的には感じている)(直)