絵本でたどる遥かなるシベリア鉄道の旅
ハードカバー オールカラー 76ページ 270✖️340
ダイアリーより
旅の絵本。シベリア鉄道の絵本である。絵はBIB世界絵本原画展金のりんご賞画家アンナ・デスニツカヤ、作者は アレクサンドル・リトヴィーナだ。
それはモスクワから始まり、ウラジオストクまでの旅。全長9288km、乗車時間は146時間22分。146もの停車駅がある世界イチ長い鉄道だ。この絵本はその中から主だった停車駅を選び、その地区の様子や歴史、文化、暮らし、などなどを、36の街および居住区に住む76人の人々のお話を元に詳細な絵と文で紹介している。
それぞれのページはものすごい情報量なのだけど、手描きの線で描かれた風景や風物、そして多用されている手書きの文字が柔らかな雰囲気を醸し出しており、旅先からもらったプライベートレターのように楽しみながら読んでいけるはずだ。
車内の様子や停車駅の様子なども紹介されており、シベリア鉄道の旅のリアルを感じ、車内の人々と一緒に旅する気持ちでページをめくりたい。さらには、実際にこの絵本を持って旅するのはどうだろうか。それはすごくいいと思う。とても重い本だけど。
シベリア鉄道。いつか短距離なら乗ってみたいなぁ。この絵本、気になるのは表紙を見ても中を見ても猫が乗車していること。どうやら、猫OKな車両があるとか、車掌さんが猫を連れて乗っているなどのブログ情報はあった。猫と一緒にシベリア鉄道の旅。素敵ではないか。でも途中の駅で逃げたら一体どうするのだろう…などなどちょっと心配ではあるのだけれど。
(犬はどうなのだろう)(直)