物が作られる工程を見せるアヴンギャルド絵本
作者紹介文収録カバー付
【ダイアリーより】
ロシアのアヴァンギャルド絵本シリーズの「陶磁器のカップ」は、お茶をいただくカップが工場でどのように作られるのかを教える。粘土をこね、成形し、焼いて絵付けをしてまた焼く。その工程が紹介されている。
使っている色は地色の白を合わせてたったの4色だ。工場の機械はシンプルに描かれたフォルムでその仕組みの理解を促し、また働く人の仕事の内容も的確に伝えている。この絵本はまた労働の大切さも教えているのだ。
ロシアがこの時代の絵本をこのような形で復刻させていることは大変ありがたく嬉しいことだ。エベンバーフ画のこの絵本も初めて見るのだが、洗練された表現に目を見張っている。(直)