マトリョーシカ入門講座絵本
ソフトカバー オールカラー 24ページ 210✖️270
【ダイアリー】
その名も「マトリョーシカ」という絵本。画家はナタリヤ・コンドラトヴァ。先日ご紹介した「聖ヴァシリー大聖堂の秘密」と同じ挿絵画家だ。文章はユリア・イワノヴァ。ロシアの民芸品の中でも代表的な存在のマトリョーシカ。その誕生のいきさつや作り方、いくつかの種類の紹介など分かりやすく教えてくれる絵本。
マトリョーシカのルーツについては19世紀末にマーモントフが日本から連れてきたフクルマ(箱根七福神入子人形)について述べられている。そして1900年のパリ博での評判によりマトリョーシカはロシアの民芸品としてその名を広めてゆく。
伐採した後数年寝かせた木から形を作り、手描きで絵をつけるものは世界に同じものはない。生産地域によって特徴があり、素朴なザゴール、美しい花模様のセミョーノフ、髪がカールしているポルポフ・マイダン、藁を貼るヴャート(キーロフ)などが紹介されている。
また数が増えるほど技術が難しくなるマトリョーシカだが、1970年に作られた72体式のマトリョーシカがあるそうだ。そして世界で最大のマトリョーシカは中国にある30メートルのものらしい。
マトリョーシカもいいけれど表紙の猫の表情がいい。