ロシア銀の時代の代表的存在のロシキンの絵本
ソフトカバー 20ページ 222 ✖️295 オールカラー
【ダイアリーより】
ロシア銀の時代を代表する芸術家のひとりといわれるアレクサンドル・ロシキン(1881年〜1942年)がこどものための詩やわらべ歌、子守歌に絵をつけた「春の夜明け」。1913年に出版されたものの復刻版だ。
ロシキンは宝石の仕事やオペラ衣装デザイン、20〜32年には赤の広場での革命の行事におけるデザインなども行なっている。児童書ではクネーベリ社との仕事が有名。しかし、1942年に反ソ連プロパガンダの疑いで逮捕され判決が下る前に刑務所で亡くなっている。
黒い線で縁取られ落ち着いた配色の絵は古典的で優雅だけど、絵を四角い枠で囲い配置に凝ったり、ユーモアもありレイアウトなど見せ方を工夫していて面白い。大胆に飾り文様を取り入れているところも見どころ。
時代はここからアヴァンギャルドの時代へ入
ってゆくのだが、ロシキンもテキストと絵のバランスやデフォルメやインパクトなど結構攻めてるなぁと思う。
「セリョージャとあそぼう!」にもある、おおかみの子守歌も収録されている。挿絵にビックリ!!(直)