ラプティ型絵本
厚紙絵本 各12ページ 90✖️160 オールカラー
【ダイアリーより】
ロシアの樹皮を編んで作られる履物、ラプティ。1900年代前半あたりまで農村で男女共に皆履いていたもの。材料は菩提樹や楡や白樺の表皮の下の靭皮と呼ばれる部分。また麻などでも作られていた。作るのは農閑期の男の仕事で、副収入にもなった。
ロシアの昔話絵本ではお馴染みのラプティ。そのラプティの形を模して作られ、タイトルもラプティと同じ意味の「ラパトーチキ」。子どものための短い詩や童謡の絵本だ。ミラ・コムナールが描く優しいタッチの挿絵が温かい世界観を届ける。
ふたつの靴は紐で繋がっている。実際のラプティにも紐が着いており履く時はその紐を編み上げてゆくので実物の雰囲気も伝わってくる効果も。
表紙は樹皮の編み目が型押しされている凝った作り。その風合いも楽しみたい。(直)