描いたものが本物ちなる魔法の鉛筆…
ハードカバー 96ページ 210✖️268 オールカラー
【ダイアリーより】
「ヨージェンカちゃんと描かれし者たちの冒険」はアレクサンドル・シャロフによる物語。挿絵はラファイル・ヴォリスキー。
良い芸術家と悪い芸術家の兄弟。ある日良い芸術家は1匹のハリネズミを助ける。実はその背中の針は描いた物が生命を受けて動き出す魔法の鉛筆。
家族が欲しかった良い芸術家は娘を描きヨージェンカと名付ける。そして静かな海や舟を描き乗せてあげる。しかし、自らも魔法の鉛筆を手にした悪い芸術家は海を荒れさせ、悪党を描く。良い芸術家は騎士を描いて娘を守ろうとして…というお話。
描いたものは消すことはできない。動き出したストーリー展開から目が離せない。時代の荒波の中、良いもの、悪いものを否が応でも目の当たりにしてきた作家が子どもたちへ贈る善と悪、その戦いの着地点やいかに。(直)