心に残る詩の言葉。言葉に寄り添った挿絵。
ハードカバー 80ページ 203✖️263 オールカラー
【ダイアリーより】
ユーリ・コリネッツ作・エリセイエフ画「不思議な家」には28篇の詩が纏められている。おじいさんとおばあさんと滞在したちょっと奇妙な家の経験を綴った表題詩や、四季を4人姉妹に見立てた詩や、また枝に残るたったひとつの林檎を見つめた詩など多彩な内容。
エリセイエフの挿絵は詩の世界を時には幻想的に時には力強くでも時には軽いタッチを用いて幅の広い表情を見せているが、一貫して誠実に端正に詩の世界を伝えてくれるので安心感がある。詩に丁寧により添う挿絵だ。抑えた色味、滲む筆致も魅力。
表紙の自転車に乗る猫が素敵。(直)