しずくの旅をご一緒に!
ハードカバー 48ページ オールカラー 230✖️231
【ダイアリーより】
「しずく」という絵本。雨雲から落ちた一粒の水滴の冒険の度が始まる。やがて大洋に出て、鯨に飲まれ潮吹きとともに空中へ出て虹になり、そして地に降り川の流れの中にいると人間にバケツですくわれ…やがて冬になりしずくは雪となりある物語書きの指先に舞い降りる。
そして自らの旅の仔細を物語書きに話し、疲れたので春までゆっくり休むことに。話を聞いた物語書きはしずくの物語を描き始める。
作家も画家もアナスターシヤ・コヴァリンコヴァ。水の循環をテーマとした一粒のしずくの冒険話だが、このしずくには意思があり、感情があるところが面白く、一緒に旅する気分に。そして余白を活かした絵はたっぷりと水を含んで瑞々しく、とてもシンプルながら文学的であり詩的な余韻を残す。
人生さえ感じるとても素敵な絵本。(直)