美しいブルーの表紙が印象的
220✖️290 12ページ ソフトカバー オールカラー
【ダイアリーより】
秋の青空のようなきれいな青色の表紙が印象的なのはトルストイ作、ラチョフ画「金のとさかのオンドリ」の絵本。
森の中で、ネコとツグミと金のとさかのオンドリが一緒に暮らしており、オンドリはいつも留守番。ある時ずる賢いキツネがやってきて、窓の下で歌を歌い、顔を出したオンドリをさらってゆくが…。
何度も騙されるオンドリ。ついつい窓から顔を出してしまうのは、鶏の習性を取り入ているのでしょう。
留守番時の危険については、ロシアでは他にも例えばオオカミと子ヤギなどでも伝えていることだが、カランダーシ新刊の「リィーヤとトラ」でも父親の留守時にリィーヤは大変な目に会う。昔からとにかく気をつけなさい、ということなのだ。
ラチョフの挿絵の中の動物たちは生き生きと物語の中で生きており、ネコとツグミがキツネを追う見開きページなどはあたかも瞬間を捉えたスクープ写真のようにリアルで説得力がある。
キツネの叫び声、オンドリのけたたましい鳴き声も聞こえてきそう。(直)