ハードカバー 40ページ 170✖️220
2024年刊。
(ダイアリーより)
『Звезда 』はBIB金のりんご賞受賞作家のアンナ・デスニッカヤの絵本です。幸せに暮らしていたところある日戦争で知らない国で暮らすことを余儀なくされてしまった母子のお話です。
受賞絵本である『ある古い家の物語』でロシアの20世紀の歴史を丁寧に振り返ったディスニツカヤが現状についてどように考えているのだろうと個人的に関心を持っていました。
『Звезда 』とは星のことです。新しい国の慣れない暮らしの中で平穏だった頃を思い出し少女は窓に紙で作った星を飾ります…2024年出版で戦争という言葉を使っていますから、もちろん現実を踏まえ、アーティストとして今何をどう表現すべきなのかを考えて生み出した絵本ということになります。
全ページ、描かれているのは夕刻であったり雨降りであったり視覚的に暗い場面ばかりです。そこに光を灯す星という存在。その星を少女は窓に掲げるのです。