ハードカバー 112ページ 177✖️246
作家はエフゲーニヤ・バソワ。
2009年Cherished Dream National Literary Award受賞者。繊細な描写を得意とする作家です。挿絵画家はアーニャ&バーニャ・ケンデリィ。
この本には2つの物語が収録されています。
本のタイトルでもある『わたしたちの大地は生きている』という物語にはシベリア地方についての短い物語という副題がついており、自然の中での暮らしの克明な描写と家族の会話が少年視点で表現されています。自然の恵みと脅威と。そして兄弟で出かけた森での忘れられない出来事…。丁寧に綴られた北の大地の空気が伝わってくる文学的な作品です。
もう一つは「科学者サーシャとならず者のディムカ」というお話です。挿絵はリアルを的確に捉えながらデフォルメを効かせ淡々とクールに幻想性を提示します。この本で作者は2020年サムイル・マルシャーク賞を受賞しました。