ソフトカバー 255ページ 160✖️240 カラー挿絵
【ダイアリー】
著者は美術史家で作家のフセヴォーロト・ペトロフ。レーベジェフより21歳歳下の著者が生前のレーベジェフのアトリエに通い著した多様な作品群を網羅した研究書です。他では未発表の作品、写真など収録されています。
今著の紹介文に、レーベジェフは児童画家の後継者育成へ尽力したとありました。1920年代、多くの才能がレーベジェフの元に集まり、彼の指導の本、活発な創造運動が展開されましたが、この働きがロシア絵本黄金時代の礎となったのは間違いありません。
本書はきっと彼の類稀な才能とリーダーとなる資質、情熱のルーツなどを知る助けになるでしょうし、そして当然弾圧という重い事実に向き合うことを余儀なくされるでしょう。ゆえにロシア絵本の歴史を知る上でも貴重な一冊と言えるでしょう。