ダイアリー
4/19 上野
2019年04月20日
1920年代〜30年代の絵本の黄金時代といわれる年代のものを中心に、当時の紙の手触りや、印刷の実際を確かめながら、またその時代の空気や勢い、熱気のようなものを感じながら、見ることができたのは大変勉強にな ったのはもちろん感慨深いことだった。
ロシア絵本に関しては、ある程度の数に当たれたことで、トータルで見えるものもあるということを実感。今まで頭で理解していたつもりの20〜30年代のロシア(ソビエト)絵本が作られた意図がとてもはっきりとよくわかったと思えたのだ。
ビリービンのいくつかの絵本からは、繊細な表現を担保していた高度な印刷技術にあらためて感銘を覚え、その価値をしっかり再認識することができたし、やはり別格の風格だと感心。ため息が出た。
実物を見ることができたことで、これからまた文献などで、解説や解釈を読む際に実感を伴った受け取りができることは嬉しいし、理解も深まると思うと本当にありがたく貴重な体験をさせていただいたと思う。感謝。(直)