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9/19 本の芸術

2019年09月19日

武蔵野美術大学で開催中のスタシス」展。17日に引き続き、今日は夕方からスタシス氏の講演会とレセプションに参加させていただいた。感謝。

スタシス氏の子どもの頃の家族写真から始まった講演は、細やかに資料を見せながら、日本との関わりなどにも触れ、また素敵なリトアニアの歌の歌唱なども織り交ぜながら、自らの歩いてきた道のりを語っていくというもの。そして、若い人が自分の影響を受けたと言ってくれるのはどんな賞をもらうのより嬉しいことという現在の思いも語られて、和やかな雰囲気の中終わった。

実際、今展はリトアニア時代の写真作品から始まっており、丁寧にその芸術の軌跡を追う内容であり、スタシス氏本人にとって、自らの活動を振り返るひとつの契機となったのではないかと思う。

スタシス氏の言葉。個人的には、ギャラリートークで語られたセルフコピーはしない、というものが印象に残っている。

そして、図録の中の「私はよく『挿絵』という言葉ではなく『本の芸術』という言葉を使います。なぜなら私は、絵を挿して説明するのではなく、作家と造形的な対話を行うからです」という一文もこころに響いている。

それにしても、今日も作品を見たのだが、まだ時間が足りないほどだ。なんてこった。(直)









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