ダイアリー

10/5 うちだりさこ展

2019年10月05日

オープンルームありがとうございました。次回は来週12日。

八ヶ岳では、小さな絵本美術館で開催中の「うちだりさこ展」へも行ってきた。雨の匂いの、紅葉にはまだ早いけれど、秋の気配の木立を抜けて受付で靴を脱ぐ。

うちださんの翻訳文がついた絵本を絵をページごとに見て行く。まずはラチョフ画の「てぶくろ」。(福音館の絵本にはない最終ページが展示されている)

中央のコーナーには、ラチョフやマーヴリナの挿絵画集の展示や、うちださんにとって初めてのロシア語翻訳の仕事だったという「おおきなかぶ」についてのコーナーがあり、教科書に対する考え方などの記事など読む、

次の部屋も周囲は絵本の挿絵と翻訳文の展示、そして中央部分にうちださんご自身を知る資料展示があった。直筆の手帳のロシア語の記録やスケジュール欄の文字を目の当たりにすることで、ご本人の実像に、より迫れたような気持ちになる。

自らが語る翻訳についての記事の中にあった「自分を水のような状態に置く」という言葉が印象に残る。また斎藤惇夫さんのうちださんの翻訳者としての評などから卓越した日本語の感覚の持ち主であることをあらためて受け取るのであるが、やはり息子さんによる文章にある、いつもの内田莉紗子像が今回の私にとっての収穫だろうと思う。

それは、確かミーハーという言葉が使われていたのだが、好奇心というエネルギーを多分に持ち合わせた方だったということを知ったことはとても興味深かったし、何かとても納得したわけである。

翻訳文と共に原画の迫力もたっぷり楽しんで外に出ると、もう夕刻が迫り山の空気はひんやり。それから、また私たちはNさんの友人であるSさんご夫妻のそれはとても素敵なお宅にお邪魔させていただいて、ミュージアムのようなお家の中を見せていただいて、大変貴重な時間を過ごさせていただいた。そして、ご夫妻の愛犬としばし触れ合うひとときを持てせていただいたこと、そのことはとても温かく深く胸に残っている。感謝。(直)










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