ダイアリー

10/6 上野で1日。

2019年10月07日

今日は1日中上野で過ごした。午後からのイーゴリ・オレイニコフの講演会に先立ち、午前中は国際子ども図書館で開催中の「絵本に見るアートの100年 ダダからニューペインティングまで」を見る。

アートの歴史、分類に沿って絵本の展示をひとつひとつ確認しながら旅してゆくような刺激的な展示だ。今回は特にロシア・アヴァンギャルド絵本が多く展示されており、あらためてこの時代の絵本の重要性を確認することとなった。

国別で分類されるとフランスの括りで紹介されてしまうナタリー・パランがロシア・アヴァンギャルド括りで登場していることで、この展示会の意味合いが個人的にはよくわかり、また、オリジナルではなく淡交社、偕成社、岩波書店、婦人生活社、新教出版社(「海と灯台の本」についてはオリジナルの蔵書は多分なかったと思う)など日本の出版社の復刻絵本が展示されていることに、図書館ならではの展示の意図にも気づかされ興味深かった。また、このことからは、復刻出版の担う役割について再認識をさせられもした。

そして、今まで見たことのない絵本がいくつかあったので是非内容を知りたいし、「海と灯台の本」の1972年刊行版についてもポクロフスキー版との違いを確認してみたいとも思っている。

ロシア・アヴァンギャルド絵本については、午後からの講演会でも沼野氏による解説もあり、学ぶこと多しの1日となった。

…と、展示はもちろんロシア・アヴァンギャルド絵本だけではないけれど、取り急ぎ。(直)




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