ダイアリー

10/24.ビリービン

2019年10月25日

ビリービンは1942年にレニングラードで亡くなっている。昨日こちらで紹介した岩波新書の「独ソ戦」の中にもドイツ軍によるレニングラード包囲戦のことが詳しく書かれているのだが、読みながらビリービンのことを思った。飢えに苦しみ、敵が攻めてくる恐怖にさらされながらも、ビリービンは最後まで誇り高く、祖国を愛し守る騎士のようなプライドを持っていたという。

先日のイーゴリ・オレイニコフの講演会では、ビリービンのような美しい挿絵ではない、リアルを描きたい、というようなお話があった。そういう表現を目指すこと、それはそれで面白いなぁと思ったのと同時に、このお話から、オレイニコフのようなロシアの現代の第一線で活躍する画家にも引き合いに出されるほどビリービンの存在はやはり大きいんだ、偉大なんだとということをあらためて教えてもらえたわけでもある。すごいな、ビリービン!である。

画像はコンパクトなサイズで手軽にビリービンの ロシア民話の挿絵が楽しめる一冊。蛙の王女とマリヤ・モレーブナ収録。



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