ダイアリー

11/20 オレイニコフ&ロジャン

2019年11月20日

カランダーシの資料にと、Mさんからオレイニコフの絵本2冊を頂戴した。Mさんからは、少し前にはロジャンコフスキーの絵本もやはり資料としていただいており、とてもありがたいことと感謝している。

オレイニコフの2冊の絵本は、学研ワールドえほんという月刊絵本の2005年の6月号と8月号。6月号の「あいたいな」はコファレンコフ作で、もきかずこ訳。マーシャという女の子が大切にしているくまのぬいぐるみのミック。絵本で見る本物のくまのミーシャに会いたくなり、家を飛び出して探しに行くお話だ。8月号の「ねむれないよう!」は、もきかずこ作。マーシャと一緒におばあさんのいなかの家に来たミックは夜眠れない。外に飛び出して色々な動物にで会うが、というお話。

両方とも小さなくまのぬいぐるみのミックに寄り添ってお話が進行し、ハラハラしたり、ほっこりしたり。6月号では優しさや柔らかさのある表現で温かい世界観に誘い、また8月号では夜の幻想的な表情を細やかな筆致で描き、独特のアングルや色使いで引きこむ。

オレイニコフは、現在の創作姿勢について、子ども向けには描いていないと言っているが、この頃は子どものためにこんな絵本を、しかも日本の子どもたちのために描いていたわけだ。一見の価値あり。とても素敵な絵本たちだ。

ロジャンコフスキーの絵本「NURSERY TALES」は短いお話がたくさん入ったとても豪華な内容の絵本で、アメリカで1944年に発行されたものを72年に再発行したものだ。ロジャンコフスキーはロシア人。亡命して、最終的にはアメリカで活躍し、コルデコット賞も受賞している。この絵本。お話の世界が生き生きと描かれ、とにかく楽しさ満載。白黒表現の巧みさも素晴らしいし、見応えたっぷり。見てるだけで幸せな気持ちになる。

Mさんからいただいた貴重な絵本たち。これらの絵本は、オープンルームの際にご覧いただきたいと思う。ぜひぜひ!(直)


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