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12/25 かこさんとロシア絵雑誌

2019年12月26日

先日、ご紹介させていただいたマーヴリナの「トロイカ」。Instagramの方で「かこさとしさんの『マトリョーシカちゃん』のよう…」というレスをいただいたので、久しぶりに「母の友」2013年10月号を読み、マトリョーシカちゃんが出来る経緯について簡単にお返事をした。というようなことがあった。

この号では「ロシア絵本の世界」という特集が組まれており、かこさとしさんも登場されてマトリョーシカちゃんのことなど詳しく語っておられるのだ。

マトリョーシカちゃんと、かこさんのだるまちゃんとの関連性についてなどは今号も参考に以前「ロシア絵的日常」http://lucas705karandashi.blogspot.com/2016/06/blog-post.html?m=1にも書いたことがあり、その時もこのページをよく見ていたのだが、今回見てびっくり。

かこさんが、1950年くらいから20年間くらい神田の書店を通して定期購読していたソ連の絵雑誌の名前が「ВЕСЕЛЫЕ КАРТИНКИ」だったということに掲載写真を見て遅ればせながら気づいたのである。

この雑誌は、1956年分をまとめて復刻したものと、そして1968年などのオリジナル版も今年 Mさんより資料として譲りいただいたものが、カランダーシの部屋にある。今までそのことと、かこさんとは全く結びつけて考えたこともなかったのだが、がっちり繋がっていたことを今回知ることとなったわけなのだ。

かこさんはこの雑誌について詳しく語っておられ、とても感心されていたことがよくわかる。この雑誌がかこさんの作品に影響を与えていたであろうことがわかり、あらためて「ВЕСЕЛЫЕ КАРТИНКИ」を見ている。

この雑誌は、とにかくからりと愉快で明るい。ひたすらに子どもたちに楽しさを届けたいと作られていることがよく伝わってくる。遊び心に溢れ、色彩もきれいだ。気取りはないが一定の品位は担保されている。漫画のようなコマ割りや工作仕様など誌面の自由度も高い…。

その素晴らしさは、かこさんがロシア語を読めなくても20年間も魅了され続けてきたことで証明されるのではないだろうか。絵を見てるだけで楽しい。絵を見てるだけで分かる部分も多い。当時のロシアの小さな子どもたちも喜んで見ていただろうなぁと思う。

興味のある方はオープンルームの際に是非ご覧ください!(直)







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