ダイアリー

5/18 植物

2020年05月18日

昔、山の麓に実家がある友人に聞いた話が忘れられない。その家のおばあちゃんは、普段は身体の調子が悪い、あちこちが痛いと言ってゆるゆる暮らしているのだけど、冬が過ぎ、春になり山々で木や草が芽吹き出すと、別人のように山菜を求めて早朝から尾根から尾根を飛び回るので呆れる、というものだ。

きっとおばあちゃんは春に心浮き立つと同時に、山の植物たちの芽吹きのパワーをもらってどんどん元気になっていったのだろう。芽吹きの山でなくとも、鉢植えの植物でも、触れてそばにいると元気をもらえる実感はあるくらいだから。そしてこの春は特に予期せぬ事態に見舞われてしまった私たちだが、植物に癒された、元気をもらった、という言葉をたくさん聞いたように思う。

「トラブーシカ・ムラブーシカ」という絵本。このタイトル、意味としては草に対して親しみを込めている言葉で、草ちゃんというようなところだろうか。エレナ・ブラギンナの自然や子どもたちの生活をテーマとした詩にエリョーミナとオストロフの2人が挿絵をつけている。

草の花の花束の表紙も素敵だが、見返しの森を抜けたところにある春の牧草地の景がいい。この絵の詩も収録されているのだが、タイトルは「花輪」だ。なるほど女の子の1人は花輪を頭に乗せている。若草の香り、優しい風、牛が草を食む音も聞こえてくるようなそんな絵だ。


気になるのは遠くにいる男の子。これからどうするのかな。(直)

(この絵本、新品だけど表紙に少々キズとスレがあるのでおつとめ品扱いとなります)

詳細・画像 https://karandashi.ocnk.net/product/459




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