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9/3 切手と葉書

2020年09月03日

都内でそんなに遠くない場所同士でオンラインで話していて、こちらは晴れてるけれど向こうは雨なんてことがある。局地的という言葉を実感するわけである。今日日中は蒸し暑く雨は降らなかったが、風吹けば秋の気配。

ビリービン画のポストカードと切手。ポストカードはプーシキン作「サルタン王物語」「金の魚」「金鶏物語」の挿絵から計12枚。また切手は「うるわしのワシリーサ」「マリヤ・モレーヴナ」「金鶏物語」「鷹フィニストの羽根」「サルタン王物語」から5柄5枚セットとなっている。

ポストカードは、作品による表現の違いがわかるのだが、特に「金の魚」は1933年作でフランスに亡命していてそろそろロシアに戻りたいと思っていたらしい頃の作品で興味深い。

資料など見ると同じ作品を1908年にも手掛けている。同じような場面も1908年の方はどこかのんびり感じられる。1933年の方はより写実性を重んじているのがよくわかる。

本国の革命以降のアヴンギャルドの流れとは逆行するかのように、他国にあってよりリアリズムを追求する姿勢を見せていたビリービン。

彼は念願叶って1936年にロシアに帰国している。(直)


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