ダイアリー
10/27 「リィーヤとトラ」のこと③
2021年10月27日
今日は新刊絵本「リィーヤとトラ」の画家をご紹介。ダリヤ・ベクレメシェヴァさん。切り絵コラージュを用いて書籍の挿絵などを手がけるアーティストで、主に自然、植物、動物をテーマとしている。
ベクレメシェヴァさんの事はリィーヤとトラ」のオリジナルのロシア語版が出る前から素敵な作家さんだなぁと注目していて、トラの絵本を作る事がわかった時は楽しみに出来上がりを待っていた。
制作段階で実は表紙の絵柄候補がもう一つあったのだが、現在の絵に決まって私は大正解だと思っている。トラの表情がとても魅力的だからだ。
紙に絵の具で色をつけ、それをフリーハンドで切って、貼り付けてゆく手法ゆえの独特の味わいや奥深さが、特に虎の表現に生かされて素晴らしい効果を生んでいる、と私は思っているのだが、是非そこは手に取ってご覧いただきたいと思う。
そして、背景の木立や小さな植物やきのこまで、森の匂いを運んで来るような自然描写にも注目してほしい。見返しも素敵!(直)