

山茶花がやっと咲き出しました。これからしばらく楽しみです。空いているプランターのためにフリフリのビオラを2つだけ買いました。フリフリゆえに高価ですがプライスダウンしていました。長くたくさん咲きますように。

表参道のHB Gallaeryまで北澤平祐さんの個展を見に行ってきました。先日ご近所のウレシカさんで北澤さんのカレンダーを求めた際にこの展覧会のことを教えていただいたのです。

個展のテーマは「わたしはいくつもの森を同時にさまよう」です。ギャラリーに入ると、主に緑、黒、白、の彩りで描かれた森の絵が白い壁ぐるりと掛けてあり、さしずめギャラリーが森の様相を呈しているかのようでした。

その絵の森の中に少女(たち…絵の中では複数描かれていますが、展覧会のテーマは一人称ですから多分1人の少女の彷徨う有り様が絵の中では複数の少女で表現されていると思われる)が淡い黄色の光の窓と共に赤の格子柄のワンピースの出立ちで軽やかに現れます。そして少女(たち)が森の中でしたこと、しなかったことなどなどが、…り、…りというフレーズで絵の外に記されており、それぞれの事象が一枚の絵の中で対比で描かれています。

北澤さんの作品の全てを知るわけではないですが、明るくてカラフルというイメージがありましたから色を絞った表現は新鮮でしたし、特に黒(不安というスパイス?)が絵を引き締め、その黒が白を美しく引き立たせていました。色を絞ることによりデザインが際立ち、対称性そして連続性の絶妙なずらし加減も面白く、いつしか私も北澤ワールドの森に迷い込んだ気分に。
幸運なことに北澤さんが在廊されており、少しお話させていただくことができました。感謝。

木曜日はナディア・コズリナ先生のご指導のもと、今年最後のクニーシカの会を開催しました。今回からテキストの『Моя собака любит джаз』の新しい章に入りました。
この章のタイトルは『 блохнесское чудовище 』といいます。「ノミの怪物」と訳しましたが、正解は「ノミだらけの怪物」でした。блохнесскреという言葉は作家の造語で、лонессконе(ネス湖の恐竜)にも掛けて作られており正に文学的な表現です。
そして今回はв штаны наложить という文言が出てきました。辞書的には腰を抜かすとありますが、いわゆる生きたロシア語的にはびびって脱糞してしまう、だと教えていただきました。勉強になります。
クニーシカの会では参加者を募集中です。
よろしくお願いします!


ロシア絵本を紹介しています。国際アンデルセン賞画家のオレイニコフの絵本『仕事のアルファベット』のテキストはノーベル文学賞詩人ブロツキーの20才の頃の詩です。

もちろん単純なお仕事紹介絵本なわけはなく、読者を仕事とは何か、働くとは何かという思考の領域までいざないます。オレイニコフの挿絵は壮大で幻想的で機知に富み、私たちの知性を刺激します。

また、そのアルファベットに因んだ動物や物が隠されているのもお楽しみです。じっくりゆっくりアルファベットを辿る思索の旅はいかがでしょうか。