ダイアリー

1/31 溶ける。

2017年01月31日

昨日は暖かったけれど、今日は冬に戻った。気温差10度だそうだ。そうはいってももう1月も終わる。日脚はのびている。春に近付いている。昨日も書いたが、絵本『うさぎのいえ』で氷の家に住んでいたキツネは春の到来により家が溶けてしまう。溶けるといえばもうひとつ、このダイアリーでも随分前に紹介したと思うのだが、ロシアのお話で有名なのが『ゆきむすめ』だ。おじいさんとおばあさんが文字通り雪で娘を作るお話。最後には想像通りの悲しい結末を迎える。河や湖が凍り、雪が降り積もることも大変な自然現象だけど、「溶ける」こともかなりな変化だ。私のロシア語の先生からはロシアのその「溶ける」話を何度か聞いた。それは水が溢れ、街が汚れる季節。本格的に春といえる前に必ず経験する「溶ける」季節の存在。形あるものが流れ、やがて蒸発してゆく季節のめぐり。そのことを反映している前述の2冊のような本を読んだ時、ロシアや雪の多い場所に暮らす人々は雪の少ない場所に暮らす私とはまた違った情感で受け止めるのだろうと想像している。
「ゆきむすめ」は溶ける宿命の生命。福音館書店の佐藤忠良画の『ゆきむすめ』は表紙のゆきむすめの白い笑顔が胸にせまります。カランダーシでも扱います。(直)

「ゆきむすめ」http://karandashi.ocnk.net/product/167



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