ダイアリー
5/29 野いちご。
2017年05月29日
ビリービンの絵本は飾り枠がとても凝っている。植物を配したものが多いのはアールヌーボーの影響はあるだろう。と同時にビリービン自身が植物に対しての細やかな関心と観察眼を持っていた、と考えるのも自然だと思う。木々や野に咲く花の実際をよく見て、よく知って描いているように思われる。
野いちごが登場する「蛙の王女」の場面は、イワン王子が森でおじいさんに会う場面。飾り枠の野いちごの描き方は枯れ葉が混ざっているところなどとてもリアルだなあと思う。ビリービンにとって身近な植物だったと想像したい。きっとつまんで、プチプチとした種の感触を楽しんでいたに違いない、と思ってみたりする。(直)
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