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6/28 バベルの塔。

2017年06月28日

雨の上野。もうすぐ終わってしまうブリューゲル「バベルの塔」展を見てきた。実はブリューゲルは夫の好きな画家で我が家のリビングには大きなバベルの塔のジクソーパズルが飾ってある。今回のバベルはもうひとつの方のバベルだけど、ふたつの作品はいわば兄弟。どんな感じなのか楽しみに出かけてきた。バベルの塔はヒエロニムス・ボスの作品やブリューゲルの他の作品など当時のネーデルランド美術をたっぷり鑑賞した後、最後の最後に登場する。ボスの作品はやはり印象深いのだが、後のロシアのルボークへの影響なんてことも考えてしまった。実際のところはどうなのだろう。
大トリのバベルの塔は列に並んで真近で見ることができた。もっと小さくもっと暗い絵だと思っていたのだが、思った以上に端正ですっきりとまとまった絵だとの感想を持った。印象もそんなに暗くはない。ボス系の不気味な絵をたくさん見た後だからそう思うのかもしれない。
バベルの塔兄弟対決?的には我が家の兄バベルの方は建て方がですでに危ない感じもするが、今日見た弟バベルは一見緻密で危なげがないように見える。だからこそ神に対する不遜さを表現しているのだろうか。
この絵は24年前にも日本へ来ているらしい。その時は見てはいない。子育て真っ最中だったな。ちょうど今現在のパンダのお母さんのように。(直)


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