ダイアリー

10/31 図書館。

2017年10月31日

先日、絵本の勉強会をしていらっしゃる方からカランダーシ刊ラチョフ画「うさぎのいえ」について質問をいただいた。できるだけ丁寧に答えさせていただいたのだが、少したってからそのラチョフについての勉強会の報告のメールをいただいた。そのメールの中には、市内の図書館に所蔵している本ラチョフ作品のリストが添付されていたのだが、その中に…「ひごろ目にすることのないものもあり(古いものは書庫に入っているものが多い)」…という文言があり、はっとさせられた。
わかる。わかる。ロシアの翻訳絵本で、特にソ連時代活躍していた作家のものなど調べていると、絶版になっていたり、簡単に手に取ることが難しいものが多いのだ。他の国、また国内の絵本事情はわからないが、ロシア絵本にはそういう印象がある。ロシア絵本はかつてわりとたくさん翻訳出版されていたが、その後、いつのまにか市場からは消えて、簡単に目の届く範囲には存在していないケースが少なくないように思う。
結果、そういう絵本は、古書店など探せばあるのかもしれないが、図書館にしかないものもわりとある、という感触を持っている。しかも書庫に入っていたりする。
まあ、図書館に「しか」ないという言葉には少々悲壮感が漂うのだか、私は図書館「には」あるという何か救いのようなものも感じてもいる。図書館に「さえ」あれば、いつでも借りて読むことができる。実際、ありがたいことだと思うことは多い。
ただ、それもいつまでも、というわけではないだろうけれど。(直)

うさぎのいえhttp://karandashi.ocnk.net/product/36


ホーム | ショッピングカート 特定商取引法表示 ※ご注文・お支払い方法 | ご利用案内
Powered by おちゃのこネット