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1/21 てぶくろ。

2018年01月21日

今の季節、手袋が落ちているのを見かけることは珍しくない。ポケットに入れたはずのものがはみ出てしまったのだろうか、本人は探しているのだろうか、などなど思う。
有名なウクライナの民話絵本「てぶくろ」は、その落ちている手袋に動物たちが次々と入ってしまう。ラチョフ画のものが有名だけど、他の画家のものもまた違った味わいがあって面白い。人気のブラートフ&ヴァシリーエフの絵は手袋の中の動物たちの暮らしぶりが本格的で笑ってしまうほどだ。食卓があり、ストーブがある。面白いのはストーブには薬缶がかけてあるのだが、蓋は外され、ティーポットが置かれている。そうか、サモワールがなくてもこうやれば機能はサモワールみたいだと感心した。そして、次のページで薬缶はそのままの2段重ねの状態で食卓に運ばれている。動物たちは民族衣装を着ていておしゃれだ。黒い背景が効いている。そんなふうに手袋の中に広がる暖かくて平和な空間がとても魅力的に描かれているのだ。
どうやら明日は雪が降るらしい。手袋は必携だ。くれぐれも落とさないようにしなくては。(直)

ふたつの動物のお話
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