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1/31 日本の絵本100年の歩み展

2018年01月31日

発送を済ませ、今日は留守番がいたので、実はわりとご近所のいわさきちひろ美術館まで行ってきた。「日本の絵本100年の歩み展」が最終日だったのだ。何とかギリギリに滑り込んだ。展示は1911年刊行の「日本一ノ画噺」から始まり、「子供之友」や「コドモノクニ」、「赤い鳥」などの雑誌、戦争下の絵本や児童雑誌を経て、戦後の「こどものとも」創刊や多くの児童出版社が出現する時代、そしてその時代に育った作家が活躍する2000年以降から現在までを2つの展示室に分けて、それぞれの時代に活躍した主な作家の絵本の原画と内容紹介、さらには絵本そのものも一緒に見られるようになっていた。数枚の原画ではわからない全体像、逆に絵本を見ただけではわからない、原画の大きさや筆使いなど両方を確認できるわけだ。知っている絵本の原画を見るのは楽しい。印刷すると平べったくなるが、原画には時間の積み重ねの軌跡が息づいている。
さて、日本の絵本がテーマということで、文も絵も日本人の作家という作品がほとんどだったが、図録でもざっと確認したのだが、多分3冊だけいわゆる翻訳絵本があり、そのうち2冊がロシアの翻訳絵本だった。ひとつは、藪内正幸さんの「くちばし」(福音館)、もう1冊が出久根育さんの「マーシャと白い鳥」(偕成社)だ。数少ない翻訳絵本がロシアに偏っているのは偶然なのか必然なのか。…なんてそのことに特別な意味はないと思うのだが、ロシアがんばってるなあ、と密かに思った次第。(直)



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