ダイアリー

2/7 火の鳥

2018年02月07日

ロシア民話の「火の鳥」。
火の鳥を探すイワンの馬を殺めた灰色オオカミは、その代わりにイワンを背に乗せて空を飛んだり、イワンを助けることになり…というロシア民話。この絵本はその不思議なお話の世界を精密な筆致で表現。画家はニューヨークで活躍しているスピーリン。ページデザイン、枠飾りも凝っていて楽しませてくれる。一見美しくクラッシックな世界観だけれども、構図や場面転換のダイナミックさ、登場人物の表情などアクティブに語りかけてくる。エンターテイメント性というのだろうか、そういう魅力がある。
空を飛ぶ灰色オオカミ。風になびく金の刺繍がほどこされたイワンの装束。裏地の赤。下界の水面のさざ波。金色に輝く紅葉した木々。そうそう、スピーリンはこの絵本の中で金色を描き分けており、個人的にはそこが注目ポイントだったりしている。
今日の夕焼け。胸騒ぎのように横たわる黒雲の下にはそれこそ金ともいえる空の色が。(直)
「火の鳥」http://karandashi.ocnk.net/product/212


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