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6/4 蛙の王女

2018年06月04日

ビリービンの「蛙の王女」。「マリヤ・モレーブナ」も収録されている。ハンディに気軽に楽しめる小ぶりなシリーズの1冊だ。ビリービンの絵本は本当に様々な形で復刻出版されているのだが、本当にそれぞれ作り方から何から違う。これだけ復刻が盛んなのはそれだけ需要があることなのだろうと思う。
「蛙の王女」はビリービン絵本の中でも全体的に表現が柔らかく親しみやすい。自然描写が細やかで、イワン王子と蛙が出会う森の開けた場所の様子など見飽きることはない。若い白樺の木や生えてきたばかりのモミの木。そのモミの木の横にちょこんと蛙が矢を持ってイワンを見上げている。小さく遠く見える鳥、奥にいくほど暗く深い森の表現。水の表も揺れているところとそうでないところとの描き分け。周りを飾る忘れな草のような可憐な草花。そして小枝を這うのはコガネ虫だろうか、メインの絵の白樺の枝と呼応している。それにしてもイワン王子の顔…。本当に困っていてお気の毒だ。
そういえば、今日は虫歯の日。個人的にこの日になると加古里子さんの「はははのはなし」の日だなぁと思う。今晩のNHKの「プロフェッショナル仕事の流儀」は心して観たい。(直)

蛙の王女 http://karandashi.ocnk.net/product/239


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